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石ぶたに「×」「+」「卅」…吉野ケ里遺跡「謎のエリア」で出土 深まる謎にファン注目 佐賀県文化課「意図感じさせる」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6f3597c277743e29d6ff82d55081af1eaf80d91
昨年度から発掘調査を行っている国指定特別史跡・吉野ケ里遺跡(神埼市郡)の北墳丘墓西側にある「謎のエリア」日吉神社跡地で、4月に見つかった石ぶたに刻まれた記号らしきものに注目が集まっている。ふたの表面には「×」などが数多く刻まれており、近隣の遺跡からも同じような遺物が見つかっていた。6月2日まで現場公開しており、「深まる謎」を一目見ようと考古学ファンでにぎわっている。
「謎のエリア」は、貝殻の腕輪を付けた人骨が入った甕棺墓(かめかんぼ)などが見つかった丘陵の先端に位置し、神社があって未調査だった。昨年度の調査では、エリア北側から弥生時代の甕棺墓列が出土した。本年度はエリア南側を5月3日から調査しており、その準備として4月末に表土をはがした際に石ぶたが見つかった。
石ぶたは3枚の石を並べており、長さ約2メートル、幅0・65メートル。このうち2枚の石に「×」「+」「卅」などの記号らしきものが刻まれている。ふたの下にある墓は、土に穴を掘る「土壙(どこう)墓」か、板石を組み合わせた「石棺墓」のどちらかという。過去の調査結果を踏まえると、弥生時代後期(1~3世紀)の可能性が高いという。
石ぶたに記号らしきものを複数カ所に刻んだ土壙墓は瀬ノ尾遺跡(神埼郡吉野ヶ里町)、1カ所だけ刻んだ石棺墓は二塚山遺跡(同町、三養基郡上峰町)から出土している。
県文化課は「金属片によって刻まれたようで、明らかな意図を感じさせる。死者を封じ込めたり、外部から守ったりするまじないなどが考えられる。記録に取って分析したい」と説明する。
https://i.imgur.com/7tMhXz9.jpg
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