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後1特化ロストバレット(後1ドラゴンゲイル)デッキ解説と対策の紹介

後1特化ロストバレット(後1ドラゴンゲイル)デッキ解説と対策の紹介

後1特化ロストバレット(後1ドラゴンゲイル)デッキ解説と対策の紹介

こんにちは!カードフリークスのみなぎ(@mairi_pr)です。

今回は巷で話題の後攻1ターン目で《ミラージュゲート》を使うデッキをチャンピオンズリーグやシティリーグで結果を残された方のレシピや実際に自分が使ってみた感想などをお話ししていければと思います。

正直Dマークも最終盤なのでシティで結果が振るわなかった私の解説がどこまで需要があるかは不明ですが

  • 考え方がかなり面白い
  • 対策は知っておくに越したことがない
  • 今後のレギュレーションでもできなくはない(おそらく成功率は下がる)

ので、戦績とともに解説します。

後1特化ロストカイリューV

原型と推測される構築

おひるねさんの後攻1ターン目に《カイリューV》を使う構築です。

この構築から派生したものがシティリーグで結果を残しています。

シティリーグベスト4のデッキレシピ

開催日:2022年12月25日(日)
大会名:シティリーグ2023 シーズン2 オープンリーグ
会場:ドラゴンスター泉佐野店
プレイヤー名:ともさん

デッキコードをコピーする

おそらくこのデッキはおひるねさんの構築から派生したものかと思われます。

私がシティリーグで使用した構築

デッキコードをコピーする

デッキの最大の特徴

  1. カイリューVが採用されている
  2. 後攻1ターン目に《ミラージュゲート》を使うことに特化している
  3. かがやく枠は《かがやくゲッコウガ》

となっています。

そして重要なのは「後攻」を必ず取ることです。

ポケカにおいて基本的に有利なのは先攻であり、じゃんけんに勝つと基本的に相手は先攻をとります。

しかしこのデッキは真逆で「あえて後攻」をとります。

Dマーク最終盤で後攻を取りたがるロストがいればほぼ間違いなくこの型でしょう。

先攻を譲り有利な後攻を貰いやすい、ある意味では戦略上最も安定しているデッキです。

同時にこのデッキは致命的な欠点も抱えていますがそれは記事の後の方で触れます。

このデッキを選んだ理由

12月は多忙を極めポケカの練習時間が以前ほど取れなくなったことに加えて、時間のあるプレイヤーという「格上の対戦相手」に練習時間がない私のような「格下の自分」が勝つにはどうすればいいか考えました。

最後に「うらこうさく」を使うなど、さまざまなアイデアがありましたがロストに弱いことでボツに。

そんな中で「面白いデッキがある」とカードフリークス編集部の仲間に教えてもらったのがこのデッキでした。

いわゆる初見殺しデッキです。まだあまり広まってないこともあり、記事にする前に使ってみようと思いました。

ただ誤算があるとすれば自分より前のシティで結果を残した方がいたことです。それにより初見殺し度合いは下がってしまいました。

大会結果的にはギリギリセーフのラインですが、この記事を読んでいる方が一人でもいる時点で広まることは確実です。

後一ロストデッキの勝ち方

このデッキの勝ち方はシンプル。

キーカード

後攻1ターン目で《カイリューV》もしくは《ライコウV》を出し《ミラージュゲート》でエネ加速し相手のポケモンVを倒します。

滅多にありませんが、この時点で相手が先攻で他にポケモンがいないなら試合終了となりイージーウィンを狙えます。

え、そんなことできるの!?と思われるかもしれませんが当然のようにできます。

仮に他にポケモンがいたとしても、エネがついた進化前ポケモンVを倒すことはかなりの痛手になりますし想定外の行動で1テンポ相手側が遅れます。

このデッキの使い方

基本的な使い方

  1. 後1で《ミラージュゲート》を使い
  2. ロスト相手なら《かがやくゲッコウガ》
  3. ポケモンV相手なら《カイリューV》

それぞれワザを使いテンポを取るデッキ。

軽く流してますが《ミラージュゲート》を使うための条件のロスト枚数は「7枚」と普通の構築なら1ターン目に安定して達するのは不可能です。

この構築は

  1. 《キュワワー》の「はなえらび」で3枚
  2. 《アクロマの実験》で2枚
  3. 《ロストスイーパー》で自分の《森の封印石》もしくは《ポケストップ》をロストすることで2枚

これで合計7枚安定してロストを貯めることができます。

ミラージュゲート》の条件を満たすために《ロストスイーパー》によるセルフロスト送りが重要となるのが特徴的です。

その後は

《ヤミラミ》や《かがやくゲッコウガ》《ライコウV》など使い分けてサイドを取るプラン

《カイオーガ》を使い一気にサイドを2枚取るプラン

に分かれます。

カイオーガプラン

【ミュウVMAX】と【ムゲンダイナVMAX】相手はこのプランをとります。

これらのデッキはほぼ《カイオーガ》頼みになります。

《ムゲンダイナV》《ミュウV》を倒しサイドを2枚獲得したあと、デッキを0枚になるように色々なカードでデッキを掘り続けます。

いわゆる「ロストカイオーガ」の動きです。

ロストカイオーガの使い方

キーカード

必要な手札

  1. 場にカイオーガ
  2. ふつうのつりざお(orエネルギーリサイクル)
  3. ミラージュゲート
  4. エネルギーリサイクル
  5. 基本水エネルギー

手順

  1. まず山札の枚数を0枚にします
  2. 釣り竿で《カイオーガ》用のエネルギー(水と水以外)をデッキに戻します
  3. 《カイオーガ》にミラージュゲートでその2枚のエネルギーをつけます
  4. 手張りで《基本水エネルギー》をつけます
  5. 《エネルギーリサイクル》でトラッシュからエネルギーを5枚戻します
  6. 《カイオーガ》のワザを宣言します
  7. 《クロバットV》もしくは《ゲノセクトV》を2匹倒しサイド4枚獲得し勝利

私がシティリーグ本番でも《カイオーガ》を採用した理由は環境が全く読めず【ミュウVMAX】【ムゲンダイナVMAX】に当たることも考慮したためです。

これらのデッキはそれぞれ《ドラピオンV》《ガラルサンダーV》を採用することで同時に見れるようになりますが、そうなると《ガラルサンダーV》用に《基本闘エネルギー》が必要になりデッキのエネバランスがシビアになります(基本闘エネ1枚採用など)。

エネルギーのバランスを崩さずこれら2デッキを両方見るために《カイオーガ》を採用しており、進化前ポケモンVは《カイリューV》に任せる。

おそらくシティリーグベスト4の方も同じ考えで《カイオーガ》を採用されていらっしゃったのかなと思います。

実際のみなぎのシティリーグ戦績

ということで構築は出来たものの実践は一回のジムバトルのみ、全然自信のない中でのシティリーグでした。

結果から先に申し上げますと3-2ですが最終戦で面白い負け方かつこのデッキの致命的な弱点をつかれての敗北なので参考になると思います。

試合は全て後攻でした。

1回戦目 ルギアVSTAR ◯

サイド1-2-2-1

お相手は

  • バトル場に《ルギアVSTAR》
  • ベンチに《ムーランドV》
  • 《あなぬけのヒモ》を使ってしまうとバトル場の《ルギアV》を逃すことになるため《回収ネット》《いれかえカート》などを使いロストを貯める
  • 条件を満たしたので《カイリューV》に《ミラージュゲート》を使用
  • 相手の場に唯一いる《ルギアV》を倒しゲームテンポを獲得する
  • 最後は《カイオーガ》警戒のお相手の《マナフィ》を《ヤミラミ》のワザによるダメカン乗せで倒して勝ち。

2戦目 VSロストバレット ×(両負け阻止の降参)

《カイリューV》スタートからの《キュワワー》引けず1ターン遅れからのスタート。

その後はうろ覚えですが確か《アクロマの実験》か《バトルVIPパス》を引いたかでデッキが回るように。

正直1ターン目で事故った時点でコンセプトが崩壊していたため半ば諦めていたが2ターン目から《かがやくゲッコウガ》でお相手の《キュワワー》を2体倒すことができ「あれ?いける?」となり試合続行。

そんな中で《ボスの指令》でスタートで出た《カイリューV》がバトル場に出て縛られる。

いれかえ手段があればなんとかできたかもしれないがいれかえ手段も引けず。

お互い非Vデッキなため時間が残りわずか。

残り30秒になったところでオポネントを重視してこちらが降参。

3戦目 ロストバレット ○

《あなぬけのヒモ》により相手側が《ネオラントV》をバトル場に出したのでそれを、なんやで《ミラージュ》でエネ加速した《ライコウV》を取る珍しい流れからスタート。

途中で失速しかけるもなんとか残りサイド1まで押し切る。

最後は相手の《ツツジ》からのこちらの返しで《ミラージュゲート》で加速した《かがやくゲッコウガ》相手のポケモンを倒して勝ち。

かなり引き運がいい試合でした。

4戦目 アルセウスジュラルドン ○

1ターン目から《アルセウスV》をとばす流れからテンポを掴むも《カイリューV》の使いすぎで自分のベンチの《キュワワー》がHP残り10に。

どうやらお相手は引き分けに持ち込む策があったようだが(引き分けは実質両者敗北となる)悩んだようだけど

「自分は勝ち目がなくなるけどここまできて両者敗北というのも気が引けるので」

ということで勝ちを譲ってくれました。

とても応援していただきありがたかったです。自分が逆の立場でも同じことをしようと思いました。

後一ロストの対策と欠点

5戦目 ロストバレット ×

今回の構築で最大の欠陥にここでぶち当たる。

《マナフィ》を最優先に置きながらしっかり展開。

色々あったものの勝ち目がないため時間切れ前に降参。

その後はお相手側から

「実は隣の卓で見てたんですよね、これ絶対後攻ミラゲからのげっこうしゅりけんがとんでくるって。だからじゃんけんも勝ったら先攻を選ぶつもりでしたし1ターン目かれ《マナフィ》をしっかり置かせていただきました」

あー……なるほど……
このデッキの致命的な欠点が全てこの方の話に詰まっている。お相手の話を聞けてよかったと本当に思いました。

そう、このデッキは上に上がれば上がるほど、決勝トナメに上がって再戦など、人の目に止まるほど弱くなるという致命的な欠点を抱えていたのです。

そもそもじゃんけんに勝って後攻を取る時点で不審がられデッキバレしてしまう。

そして何よりシティリーグでもうベスト4を取った方がいる。

これは自分にとっての計算外のことでしたが、ギリギリバレないと思い使いました。

と、同時に正直に話してくれてすごいな、と思いました。自分なら正直に話せる自信がないです。黙っていると思います。

後1ロストの具体的な対策

  • 自分がロストなら初手に《マナフィ》を置く
  • V主体のデッキなら倒されてもいいように予備のVを置く
  • 相手が後攻特化デッキを使っていると確定しているなら後攻をとる

特に《マナフィ》を置くことでかなりこちら側は手こずることになります。

VSTARポケモンを倒すことはあまり想定していないため《ルギアV》を2匹並べることで1匹は倒されてもVSTARに進化できるようにしておくのも良い対策です。

要するに片方のVが倒されてもいいように保証に倒されては困る進化前Vをもう1匹用意してVSTARになる。

そうるするときつくなります。これが対策です。

帰りながら「まるで黒子のバスケのラストのようなデッキだったな……」と思いました。

後攻を取るということが有名になればなるほど、目立つほど初見殺しが通用しなくなる。

黒子くんは派手なことをして幻の6人目という知名度が上がるにつれて応援されるようになり、同時に「自分の影の薄さを利用した戦い」を失っていきます。

この記事を何人の方が読むかは分かりませんが、この記事を書くことによってもさらに知名度が上がり難しくなるでしょう。

逆にいえば、ロストデッキは後攻を取るときこのデッキを警戒したプレイングをされるというラッキーさを兼ね備えたことになります。

新レギュでこの後一ロストはやれるのか?

キーカード

カードが全て判明しないことにはなんとも言えませんが、このデッキは《回収ネット》を失うことで後一《ミラージュゲート》の成功率が極端に下がると思います。

それにも関わらず「後攻をとる」=「後攻ロスト」というプレイヤー間の認知度はどんどん上がっていきます。

このデッキはわかっていれば対策は割と簡単なので、新レギュで再現できたとしても結構厳しくなると思いました。

ただ、後一ロストを偽装したプレイや構築が出来るなら、まだまだ可能性は残されていると思います。

とはいえ、相手の手札によっては対策のしようもないこともあるのでそこをつける点ではバレたとしてもまだまだパワーを感じます。

以上です。お読みいただきありがとうございました。

もしこのデッキをそれでも使いたいという方がいらっしゃいましたら相談に乗りますのでカードフリークスみなぎ(@mairi_pr)まで。

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