“今季最強”寒波襲来へ スリップ多発・・・事故の瞬間【羽鳥慎一 モーニングショー】(2021年12月23日)
22日の北海道では、強い吹雪で前が見えない大荒れの状態となり、スリップ事故が相次いで起きました。
今週末は、日本列島に今シーズン最強の寒波が来るという予報が出ています。
■青森・酸ケ湯 車の屋根に“分厚い雪”
22日、強い寒気の影響で、大雪となった北海道。石狩市では、最大瞬間風速23.1メートルを記録するなど、まさに“冬の嵐”となりました。
そして、青森でも、八甲田ロープウェーが終日運休になるなど、影響が出ています。
雪の量の多い酸ケ湯温泉へと続く山道では、除雪作業が行われていました。除雪車が路面の雪を削り取るように、除雪作業を進めています。
すでに積雪145センチと、全国1位の積雪となっている酸ケ湯では、駐車場に止まっている車の屋根を分厚い雪が覆っています。
屋根に上り、雪おろしをする男性。よく見ると、雪は男性の腰の高さにまで達しています。
駐車場には、タイヤにチェーンを装着している男性がいました。
大学生：「（Q.どちらから？）北海道から。ちょっと東北回って、南下してこようかなと。（北海道より）こっちのほうが、よっぽど雪の降る量は多い」
北海道から観光でやってきた大学生は、初めてタイヤにチェーンを付けたといいます。
■路面凍結でスリップ多発 目の前に・・・
21日、北海道小樽市で撮影されたドライブレコーダーの映像です。
スリップしたとみられる車が、道路の中央で横転しています。
22日も江別市で、タンクローリーが道路の外に飛び出す事故が発生。運転手は「スリップした」と話しているといいます。
18日に長野県山ノ内町で、撮影されたドライブレコーダーの映像です。
スピードを落として進んでいると、前方にハザードランプをつけて停車する車があります。対向車線にもスリップしたのか、逆方向を向いて、止まっている車が確認できます。
そして、前方を走る白い車のブレーキランプが灯った瞬間・・・。
撮影者：「上からクラクションの音が聞こえて、前を見ると、黒い大きな車が結構なスピードで下ってきて、右側の白い車に突っ込んで」
事故を起こした黒い車は、スリップしながら対向車線に止まっていた車に衝突。その弾みで前を走っていた白い車にも接触し、スピンをしながらようやく止まりました。
撮影者：「除雪車が通って、圧雪されているアイスバーンのような状態に近いですね」
■前方からまさか・・・“回転する車”
この日、同じ長野県の中野市でも、スリップによる事故が起きていました。
追突された運転手：「まさか回転してくるとは思わなかった。回転というか・・・」
国道を走っていた車に、対向車が突然、回転しながら向かってきます。男性は急いでハンドルを切りましたが、車の左部分がぶつかり、大きく破損してしまいました。
追突された運転手：「回転しながら向かってきて、避けようとしたんですけれど、左側が当たって」
映像からは、現場の路面は凍っているように見えます。
■徐行運転でも・・・ハンドル操作不能に
スピードを出していなくても、スリップは起こります。
先月23日の午後9時ごろ、札幌市で撮影された映像です。
T字路に差し掛かり、一時停止した車。ゆっくりと徐行しながら右折しますが、ハンドル操作が不能になり、大きく車体が泳ぎ、草むらへと突っ込みました。
運転手：「慎重に運転していたつもりではあったんですけど、ここまで滑るものだとは知らなくて。警戒はしていたけれど、判断というか、認識が甘かった」
冬が本格化するなか、車を運転する際に、気を付けなくてはいけないのは、路面の凍結だけではありません。
■“ホワイトアウト”で突然「事故った」
突然、視界が失われました。
撮影者：「真っ白です。何も見えません」
18日、群馬県沼田市の道路を走行していた車。左右に見えていた木々も一瞬にして、見えなくなりました。すると、鈍い音が車内に響き渡りました。
撮影者：「何も見えません」「事故ったなあ」
後方のドライブレコーダーの映像では、すぐ後ろに白い車が走っていますが、たちまち何も見えなくなりました。
そして、視界から消えた車が、再び姿を見せた時には、真後ろに接近していて、そのまま追突されてしまいました。
22日の取材中も、強い風によって舞い上がった雪が、視界を遮る場面もありました。
23日も日本海側を中心に、北日本は雪が降る予報で、吹雪への警戒が必要です。
（「羽鳥慎一 モーニングショー」2021年12月23日放送分より）
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