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ロシアの“生物兵器リスク” 中国メディアが「報じない」そのワケとは?(2022年3月25日)
ロシアがウクライナで生物兵器を使用するとの懸念が世界中で報じられるなか、この問題、中国では一切報じられていません。背景に、中国のある狙いがありそうです。
ウクライナ東部のマリンカ。
ミサイル発車の轟音(ごうおん)に驚きながら、必死にリポートする男性。中国国営テレビの特派員、ドミトリー・マスラック記者です。
中国メディアによると、ロシア側から国境を超え、ウクライナへ。親ロシア派の部隊に従軍し、戦地の最前線から報道しています。
中国国営テレビ特派員、ドミトリー・マスラック記者:「攻撃が始まりました。伏せなければ。砲弾がすぐ近くまで飛んできている」
激戦地マリウポリでは、廃墟と化した空港で、ロシア軍に関するリポートも。
中国国営テレビ特派員、ドミトリー・マスラック記者:「以前、空港会社が使用していた部屋です。今はロシア軍が暮らす部屋になりました」
こうした映像は、中国の国営テレビで放送されるといいます。中国側の狙いは・・・。
ANN中国総局・千々岩森生総局長:「中国では各国と比べてロシア寄りの内容や、ロシア側から見た戦争の様子が伝えられることが多い。『軍事侵攻』や『侵略』という表現すら、いまだに一切使われていない」
さらに、中国では、ほとんど伝えられていないニュースがあります。それは・・・。
ANN中国総局・千々岩森生総局長:「ロシアがウクライナで生物兵器を使うことが懸念されているが、中国ではこのニュースはほとんど報じられていない。その代わり『アメリカがウクライナで生物兵器を開発している』という、ロシアの一方的な主張が中国では連日、大きく報道されている」
NATO首脳会議では、ロシアによる生物兵器の使用に備えてウクライナに必要な装備を提供することで合意しました。
一方、中国の国営テレビでは「アメリカがウクライナで生物兵器を研究している」と報じています。
中国外務省:「長きにわたり、国際社会はアメリカのウクライナでの生物研究所について活発に議論し、多くの疑問を投げ掛けている」
ANN中国総局・千々岩森生総局長:「中国は『新型コロナウイルスが武漢の研究所から流出した』というアメリカの指摘に猛反発してきた。今回、ロシアの主張に同調する背景にはアメリカへの意趣返しの意味もあるとみられる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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