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「対岸の火事」じゃない 中国の海洋進出で離島防衛 沖縄・宮古島のミサイル部隊(2022年3月19日)
ロシアによるウクライナ侵攻は日本にとって「対岸の火事」ではありません。中国の海洋進出で離島防衛の重要性が高まるなか、その最前線、沖縄県宮古島のミサイル部隊を取材しました。
19日から3日間の日程でインドとカンボジアを訪問する岸田総理大臣。
岸田総理大臣:「力による一方的な現状変更をインド太平洋で許してはならない」
今回の外遊は海洋進出を強める中国を牽制(けんせい)する狙いもあります。
青い海に囲まれた沖縄県宮古島で3年前に開設されたのが陸上自衛隊の「宮古島駐屯地」。“離島防衛”が主な任務です。
ここで運用されているのが中距離地対空誘導弾、通称「中SAM」。
イージス艦の対空戦闘システムと同様のレーダーを使って敵のミサイルや戦闘機など、空からの脅威を迎撃します。
池田枝理子3曹は宮古島駐屯地の開設当初から中SAMの運用を担当。
大型車両のハンドルを握り、遠隔操作表示器をセットするなど実任務にあたっています。
宮古島駐屯地中SAM部隊・池田枝理子3陸曹:「気持ちの面で最前線に来ているという意識を持って勤務しています」
ロシアによるウクライナ侵攻が激しさを増すなか、こうした危機は日本にとっても対岸の火事ではありません。
海洋進出を強める中国とは目と鼻の先にある南西諸島での防衛は文字通り、その最前線。
宮古島駐屯地中SAM部隊・池田枝理子3陸曹:「いつ、そういうことが起きてもいいように物心両面の準備は常にしています」
そんな池田3曹のリラックス方法は、夫婦の会話です。
宮古島駐屯地中SAM部隊・池田枝理子3陸曹:「もしもーし、久しぶり」
夫・達郎さんも同じ部隊の自衛官。研修中のため離れて暮らしています。
達郎さんの影響でバイクが趣味になったという池田3曹。
宮古島駐屯地中SAM部隊・池田枝理子3陸曹:「休日を利用してツーリングに行ったり、リフレッシュしています」
いつ起こるか分からない尖閣諸島周辺などの“有事”に備え、隊員たちは目の前の訓練に臨んでいます。
宮古島駐屯地中SAM部隊・池田枝理子3陸曹:「一つひとつの積み重ねですね。自分が今できることを一生懸命やっていくことが重要だと思います」
日本にとってウクライナ侵攻は「今そこにある危機」を再認識させるとともに、それに対する備えがいかに重要かを投げ掛けています。
宮古島駐屯地中SAM部隊長、上野洋介1陸佐:「宮古島駐屯地は台湾と中国に地理的に近いということがありますので、厳しい安全保障の環境っていうのは認識しながら勤務しております」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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