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【速報】代々木焼き肉店“立てこもり”男に執行猶予付き有罪判決 犯行前は路上生活「自暴自棄になって射殺されたいと考えた」法廷で語った動機
今年1月、東京・代々木の焼き肉店で、店長を人質に立てこもったとして、監禁の罪に問われた男の裁判で、東京地裁は男に対し、懲役2年6か月、保護観察つきの執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
無職の荒木秋冬被告(28)は今年1月8日、代々木の焼き肉店の店長の男性に「バクダンを起動したケイサツにれんらくしろさわぐな!」と書いた紙を見せ、およそ3時間、店長を監禁した罪に問われています。
今月7日、東京地裁で開かれた初公判で、荒木被告は、起訴内容を認め「被害者の方に大変申し訳ないことをしたと思います」と謝罪しました。
裁判では、被告人質問が行われ、荒木被告が犯行前に路上生活を送っていたことや、犯行に至るまでの経緯や動機が明らかにされました。
山口県の会社につとめ、社宅に住んでいた荒木被告は、「職場が嫌になり住んでいた社宅を出て都会に出た。都会なら仕事があると思った」と話しました。
その後、荒木被告は、広島や大阪などを転々としましたが、所持金は飲食費などで使い果たし、犯行前は新宿区内の公園で路上生活を送っていました。
そして犯行の動機については、こう明かしました。
〈弁護側による被告人質問〉
荒木被告
「仕事は全部断られた。役所も行ったけど自立支援プログラムもまだ若いからと断られた」
弁護側
「どうして犯行をしようと思いましたか?」
荒木被告
「生きているっていうことがわからなくなった。大きい事件を起こして人生を終わらせようと思い、立てこもり事件で警察に射殺されたいと思った」
裁判では、店に持ち込んだのは本物の爆弾ではなく、荒木被告には爆弾の知識もないことも明らかにされました。
論告で検察側は「いわゆる劇場型の立てこもり事件で社会を震撼させた」と指摘し、懲役2年6か月を求刑。
一方、弁護側は「被告が作ったものは実際に爆発物ではなく、刃物などで人を傷つける意思もなかった」「真冬の野宿で食事も睡眠も満足にできない生活により普通の判断ができなかった」として執行猶予付きの判決を求めていました。
(18日13:41)
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