【ウクライナ情勢まとめ】包囲網迫る首都キエフ 生放送で“反戦”訴えも…

【ウクライナ情勢まとめ】包囲網迫る首都キエフ 生放送で“反戦”訴えも…

【ウクライナ情勢まとめ】包囲網迫る首都キエフ 生放送で“反戦”訴えも…

ロシア軍によるウクライナ首都キエフ包囲網が狭まりつつあり、住宅などへの砲撃が強まっています。一方、ロシア国内では、国営チャンネルに反戦のメッセージを掲げた女性が乱入する異例の行動も起きています。

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14日、ウクライナの首都キエフで撮影された映像に映っていたのは、突然、街中にミサイルが着弾し、炎に包まれる様子です。ロイター通信によると、この攻撃で2人が死亡したということです。

主要都市の一方的な制圧へ、ロシア軍が無差別攻撃を強めています。

15日午前5時ごろ、ウクライナ首都キエフでは、街の上空に光が上がりました。一瞬、街が明るくなり、その直後、爆発音が何度も鳴り響きました。

キエフにある集合住宅では激しい炎が上がっていました。

住民
「ハリコフやマリウポリでもひどいことが起きていたから、キエフでも起こるとわかっていた」

AP通信によると、ロシア軍の攻撃により、1人が死亡したということです。

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キエフ包囲網を進めるロシア軍。アメリカのシンクタンクは、後方支援の拡充などを理由に、「ロシアが今後1週間以内に大規模な攻撃を行う見込みはない」と分析しています。

アメリカ国防総省の高官は、「ロシアの進軍は止まっているものの、キエフなどでは長距離の砲撃が増えている」としました。

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ウクライナ・マリウポリでは、2500人以上の民間人が亡くなっています。

戦火に包まれる中でも、「ミサイルだ!早く!」と慌てて建物に避難する住民たちがいました。すると、空爆があったのでしょうか、激しい音が鳴り響きました。

「もうダメ…お父さん。もう我慢できない」

攻撃は激しさを増しています。

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14日、ウクライナ西部の町リビウで、ジャパンプレスに所属するジャーナリストの佐藤和孝さんが訪れたのは、アメリカの援助団体によって建てられた野戦病院です。

ジャパンプレス ジャーナリスト 佐藤和孝さん
「大きなショッピングセンター、ここの駐車場が何かあったときのためのシェルター、野戦病院ですね」

爆撃などに備え、地下駐車場に設置されました。中には、ベッドや医療器具が完備されています。重傷者に備え、手術室もあるということです。

スタッフ
「ケガ人や、戦争の犠牲者がやってくるかもしれません」

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ウクライナへの軍事侵攻が始まり20日目。ロシア国内では、インスタグラムやツイッターなどに規制がかけられ、厳しい言論統制がしかれていますが、14日、プーチン政権の意向に沿った放送を続けるロシア国営テレビのニュース中のスタジオに、突然、反戦を訴える女性が現れました。

「戦争を止めてください!戦争反対!」

手書きの紙には、「NO WAR」の文字とともに、「戦争をやめてください。プロパガンダ(政治的宣伝)を信じるな。あなた方はここでだまされているんだ。ロシア人は戦争に反対している」とも書かれていました。

この異例の行動を起こしたのは、ロシア国営テレビで働くマリーナさんでした。SNSに投稿していた動画では、「ウクライナで起きていることは犯罪であり、ロシアは侵略国である。その侵略の責任はプーチンにある」と訴えていました。

両親がウクライナ人とロシア人だというマリーナさんは、「この狂気を止めるのは我々次第だ」などと反戦を訴えていました。

ロイター通信によると、放送中の行動でマリーナさんは警察に連行されたということですが、SNS上では「マリーナ・オフシャンニコワはヒーローだ!」などと賛同の声も上がっています。

マリーナさんの行動について、モスクワ市民に話を聞いてみると、「テレビは見てないけど、インターネットでみました。だけど何とも思いません」と答えが返ってきました。また、「勇気ある行動で、女性を尊敬できます」と話す人もいました。

ウクライナのゼレンスキー大統領もロシア語で、「事実を伝える努力を続け、偽情報と戦い、友人らに実際に起きていることを伝えるロシア人に感謝します」と語りました。
(2022年3月15日放送「news every. 」より)

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