“天然クーラー”六甲山の氷室開き 去年は初めて氷が全て消失…今年は10トン残りひんやり 神戸市

“天然クーラー”六甲山の氷室開き 去年は初めて氷が全て消失…今年は10トン残りひんやり 神戸市

 神戸市で13日、最高気温34.4℃と今年一番の暑さを記録する中、六甲山の氷室で恒例の「氷室開き」が行われました。2025年は猛暑で全て溶けた天然氷が、2026年は約10トン残り、氷が生み出す“天然クーラー”が涼を届けています。
 (取材・報告=益永佳奈記者)

 13日の神戸市の最高気温は34.4℃と2026年最高の暑さとなりました。私が立っている標高888m六甲山の山頂付近は、時折さわやかな風が吹いていて市街地より過ごしやすいといった印象です。

 手元の温度計では現在33.8℃と、市街地とあまり変わらない温度となっています。

 六甲山では、展望台の一角にある氷室で13日、夏恒例の「氷室開き」が行われました。

 氷室開きとは、冬に切り出して氷室で保存しておいた天然の氷の状態を確認する名物行事ですが、2025年は猛暑の影響で14年目にして初めて、すべての氷が解けるという異例の事態となりました。
 
 2026年は4割にあたる約10トンの氷が残っていました。

 2025年よりも梅雨が長く、本格的に暑くなるタイミングが遅かったことなどが理由で、担当者は「今年はなんとか無事に開けることができて、内心ほっとしています」と話していました。

 なぜ担当者が胸をなでおろしていたかといいますと、中にらせん状のスロープがあり、一面ヒノキの空間である「風室」と呼ばれる部屋にたどりつきます。

 屋外よりかなり涼しく、ひんやりとした空気が漂っています。 

 六甲山に吹く風の流れを利用して、氷室で冷やされた風が流れこんでくる、いわば“天然のクーラー”なんです。

 椅子のそばには、ひじ掛けのような風室があり、横に穴が開いており、手を添えてみるとひんやりとした空気が流れてきます。

 温度計には22.1℃となっており、13日の神戸市内の最高気温より12℃ほど低くなっています。

 氷は8月中旬ごろまで保たれる予定です。
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