【クマ出没】神戸の山あいで初確認 西宮でも目撃 都市近郊の出没に警戒強化 住宅街での駆除に懸念も

【クマ出没】神戸の山あいで初確認 西宮でも目撃 都市近郊の出没に警戒強化 住宅街での駆除に懸念も

 (中谷しのぶキャスター)
 今回クマが目撃された場所を整理してお伝えします。こういった場所になります。

 11日、先週木曜日午後5時ごろ、カメラに映ったクマが確認されたのが、神戸市の山合いの場所です。JR道場駅近くという場所です。

 先週の金曜日午後11時ごろ、夜中なんですが、西宮名塩の市道で目撃されまして、中国自動車道沿いでも確認されているという場所になります。

 (高岡達之特別解説委員)
 兵庫県以外の皆さんに簡単に分かりやすく申し上げますと、兵庫県は広いです。その中で神戸市、今回のエリアは西宮市にもかかりますが、要は大阪それから神戸市の中心部への通勤圏内ということになります。

 これは衛星写真ですので、少し見えづらい部分がありますが、ちょうど画面の右半分はまだまだ山なんです。車で15分ほど東へ行きますと、歌劇で有名な宝塚市になります。

 ここは山で、ゴルフ場が多く、ほとんど住宅がない。ところが西宮市と神戸市の境のあたりになってきますと、中国自動車道の西宮北インターチェンジがありまして、道場駅もそうですが、大阪市内へ通勤される方の戸建て住宅がびっしりと並んでいるという大変な住宅地なんです。ですから今回はニュースでも大きく扱っているということです。

 (中谷しのぶキャスター)
 今回のクマについて専門家の先生にもお話を伺っています。こちらです。

 撮影されたクマと目撃情報の関連についてお伺いしたんですが、西宮市のクマについては、痕跡が確認されていないので、クマかどうかも懐疑的だということです。

 一方で、神戸市で撮影されたクマですが、今後地域に居つく行動があるかどうか。監視確認を引き続き行っていくということです。

 神戸市では以前からクマ対策に力を入れていまして、こちらになります。

 2018年から有害鳥獣監視のためセンサーカメラを設置し、AIとセンサーカメラの両方を使って、生息域を監視してきました。約300台で、このように赤い丸で囲っていますが、クマの生息域を監視強化してきたということです。

 今回、11日に撮影されたこのクマは、その一つのカメラに映っていたということになるんですが、母グマと別れたばかりの1歳半の子グマではないかと見られています。

 (高岡達之特別解説委員)
 全国ニュースにもなるぐらいこの件が扱われているのは、市街地に熊が出てくるというのは先だっての栃木県の宇都宮も大きな町ですが、今回は神戸市です。政令指定都市です。100万人クラスの街のすぐそばでということです。もちろん神戸市は山間部と住宅地と大変範囲が広いんですが、今の時点ではその懸念は専門家の方も、『今のところは…』という但し書き付きなんですが、やはり動物がどこに出てくるかというのは、これを言っちゃうと身も蓋もないんですが、『動物が決める』ということがあります。

 ですから、自然環境によっては、市街地の側に来る可能性がある心配が残るのは、神戸市特有の事情です。

 人口密度が大変高い市街地と密接して国立公園があります。国立公園というのが、関西にお住まいの方は大変よくお馴染みのある「六甲山」というのがあります。

 「六甲山系」という横並びの山々を含めますと、西は神戸市の西の辺りから、東は宝塚の周辺までがずっと「六甲山系」になります。

 ここは本当に市街地に近接した国立公園ですので、当然ながらこの中では、樹木、野生動物が大変厳しい規制で保護されています。ということは、ここで駆除というものが、日常的に行われているわけではないということが、まず一つ。

 「六甲山系」を越えてくると、ハイキングの方もたくさんいらっしゃいます。すぐ南側は大変な住宅密集地であるということなんです。神戸市です。それから兵庫県ですので、警察や消防や公的な人手の皆さんが、東北に比べれば、たくさんいらっしゃるわけです。

 しかしながら、もし西宮市も含めて、この北側でもいいですが、地元を知る猟師さんというのが、東北あるいは北海道とかに比べると大変少ないのは仕方のないことです。

 東北あるいは北海道の猟師さんたちは、クマだけではなくてシカを捕ったり、そういう一つの文化としても残っています。仕事としてもあります。

 例えば兵庫県でも、北の方はクマも出没しますし、シカを駆除してくださる猟友会の皆さんもいらっしゃいますが、「兵庫県だからここまで出張してください」ということは、なかなか猟師さんには通らないです。

 やはり猟友会の皆さんが「じゃあ分かりました」と受けてくださるのは、毎日のように入る山ならば、「ここをシカが通ります」「ここはサルがいます」「ここは水場があるから」ということが分かっておられるわけですが、遠方から来て駆除をお願いするという事態に今後もしそうなった場合は、おいでになる猟師さんたちは、なかなか気軽には仕事は受けられません。ましてや街中です。

 西宮市の猟友会の方、兵庫県の鳥獣保護の担当の方にも聞きました。

 猟友会の方は、やはり住宅地近いですよと。撃った弾が跳ね返りますので、人やモノを傷つける危険性が高い。全国どこでもと言いたいんですが、とりわけ人口密度が高い。自治体から撃つように言われても、場所によってはお断りする可能性もある。

 兵庫県の六甲山周辺の猟友会の方ですが、目撃情報があったってクマを撃つことに慣れている方が少ないです。急所を一発で狙わないと危ない。訓練してる人でも危ないということが、岩手で分かったことです。

 やはり備えは想定であってもやっておかないと、これから先のどのくらい増えるかというのも動物が決めるということになっていては、いずれ大きな事故につながる。

 (中谷しのぶキャスター)
 全国的な課題ですので、地域に合わせた対策が本当に急務だなというふうに感じます。

 (高岡達之特別解説委員)
 大都市であるがゆえに、国の援助がなかなか来ないということもあります。
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