【気象予報士・蓬莱さん解説】新防災気象情報で避難判断が明確化 2026年は台風が多く勢力強い予想も
(中谷しのぶキャスター)
先週から新しい防災気象情報の運用が始まり、レベル5・氾濫特別警報が初めて、和歌山県の古座川に出されました。蓬莱さんは、この情報の出され方、そして対応はどうご覧になりましたか。
(蓬莱大介 気象予報士)
今回は氾濫の確認はされましたけれども、人的被害の確認は、現在、情報として入ってきていません。つまり新しく警報がレベル表記になったことで、その地域の方は安全な場所に身を寄せやすかったのではないか、避難行動を取りやすかったのではないかと考えられます。
また、大雨警報も発表されましたけれども、例えば大阪府内は、今回、警報は何も出てません。ただ、和歌山県には大雨警報や土砂災害警報が出ました。出たところと出なかったところがはっきりしたんです。
以前は、近畿の広い範囲で大雨警報が出て「警報が出たけど何もなかった」という、いわゆる“空振り率”が、今回精度が良くなったので、だいぶ減ったと思います。ただ逆の言い方をすると、こういう警報が出た時というのは、災害の危険度が高まっている時ということで、今後もこのレベル3そしてレベル4までに避難を済ませていただけたらなと思います。
(中谷しのぶキャスター)
レベル3は高齢者など避難に時間のかかる方は避難をしてくださいというもの。そしてレベル4はこの危険警報・全員避難ということになります。
(蓬莱大介気象予報士)
今回は地域の方はほとんどが在宅避難となりました。高いところに避難するという行動をとっていた方が多かったと思います。ただ自治体は、昨日の夕方の時点で警戒レベル3の情報、大雨警報や暴風警報なども出ていましたけれども、そのレベル3が出た時点で避難所が開設されたところもありましたので、自治体の方も行動を取りやすかったのではないかと考えられます。
■2026年 台風の傾向は
(中谷しのぶキャスター)
この後、梅雨時期に入ってくると思うんですけれども、どういう雨の傾向になりそうでしょうか。
(蓬莱大介気象予報士)
今年の梅雨は降る時には激しく、そして晴れると蒸し暑いという傾向なんですが、ちょうどウェザーニューズが、今年の台風傾向の予想を発表しましたのでお伝えします。
現在6月3日までに毎月1個ずつ台風が発生していて、今回、台風6号は上陸となりました。これは早いペースです。今後、予想発生数は年間通して28個を予想していて、だいたい平年が25個なので今年台風の発生数は少し多くなりそうです。
「スーパーエルニーニョ現象」といいまして太平洋の海の温度が、いつもよりもかなり高くなるという予想が出ています。日本の真南のグアム周辺で風と風がぶつかって台風が発生しやすい傾向です。
その台風は日本列島、予想接近数はおよそ14個、こちらも平年に比べたら少し多くなりそうです。
日本周辺の海面水温が一番高くなる8月、9月、10月、このあたりは特に勢力の強い台風のリスクが高まるという予想が出ておりますので今後も注意をしていただければと思います。
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