「死ぬかも」生徒が事故前保護者にメッセージ 磐越道21人死傷事故 走行撮影し生徒だけで救助活動も
部活の遠征先に向かっていたバスが事故を起こし、21人が死傷した事故で、バスに乗っていた生徒が事故の前に、「死ぬかも」という趣旨のメッセージを、保護者に送っていたことがわかりました。
福島県の磐越自動車道で、部活の練習試合に向かう途中に起きたバス事故。21人が死傷した中、逮捕された運転手の若山哲夫容疑者(68)は、「体と運転に不安はなかった」と供述しているということです。
ただ、捜査関係者によりますと、事故の前に身の危険を感じた生徒が、保護者に、あるメッセージを送っていたといいます。
(バスに乗車していた生徒)
「死ぬかも」
生徒は、バスの走行の様子も撮影していて、警察は動画などを確認し、事故当時の状況の裏付け捜査を進めています。
事故直後の詳しい様子も分かってきました。関係者によると、顧問が乗っていなかったバス車内では、生徒たちだけで救助活動をしていました。
(生徒)
「救急車!」
「ハサミちょうだい!」
救急車や、シートベルトを切るためのハサミを求める声が、飛び交ったといいます。また、電話越しの救急隊員の指示に従い、重傷の生徒の手を握り…。
(生徒)
「大丈夫だよ!すぐ救急車来るよ!」
励ますような声かけもしていたということです。
見積書などの書面もなく、顧問の同乗もないままに起きた、今回の事故。
遠征する際の学校の安全管理について、事故とは無関係の高校に、取材すると…。校長が見せてくれたのは、合宿時に保護者に渡しているという通知です。
青稜高等学校・青田泰明 校長
「どういうふうな形のコストがかかって、生徒たちと一緒に合宿するかという内容が記載されています」
交通費の欄には、貸し切りバスと高速代で合計32万5400円。1人当たり8800円を保護者から徴収しているといいます。
青稜高等学校・青田泰明 校長
「安全という面では、やはりプロにお任せする。企業にお任せする。そういった方が当然、理にかなっていると思う」
他の学校に聞くと…。
別の高校A
「バスの種類は見積書で確認している」
別の高校B
「顧問は必ず同乗するように厳しく言っている」
今回の事故を受けて、松本文部科学大臣は。
松本 文科相
「生徒の安全確保を図った上で、部活動が適切に実施されるように、文部科学省としても活動の安全確保に向けた配慮について、周知に努めてまいりたい」
学校の校外での安全管理について、一体的な対策を検討するよう指示する考えを示しました。
事故をきっかけにあぶり出された、「部活動の遠征」の課題。その“あるべき姿”とは。
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