北日本の最大震度5強の地震、津波も観測 “日頃の備え”再確認し1週間程度は強い揺れ・津波に警戒を
きのう(20日)、北日本を襲った最大震度5強の地震。気象庁と内閣府は、今後1週間程度、強い揺れに注意するよう呼びかけています。
きのう(20日)、震度5弱を観測した青森県八戸市。
スーパーの中では、激しい揺れによって商品が棚から落ちそうになっていました。
記者
「こちら青森放送の報道フロアです。大きく横に揺れています」
青森市も、スタジオに設置された照明が大きく揺れていました。
同じく震度4を観測した秋田市にある秋田放送の社内では…。
秋田放送 田村修 記者
「部屋全体がゆっくりと揺れています。少し揺れが強くなってきました」
「建物全体が大きく揺れています」
フロアに設置されたカメラの映像をみてみると、揺れは1分近くにわたって続きました。
きのう(20日)夕方、青森県で最大震度5強を観測した地震。三陸沖を震源とし、地震の規模を示すマグニチュードは7.7と発表されています。
今回の地震で最大となる震度5強を観測した青森県階上町にあるホームセンターでは、揺れによって商品が床に落ち、通路に散乱していました。
同じ町にあるこちらのコンビニでも…。
青森・階上町のコンビニ店員
「横に大きく揺れた感じです。ちょっと怖くて逃げなきゃというので頭がいっぱいで、物とかよりも自分の身の安全を確保するのに必死でした」
この地震により青森県内では、東北町に住む20代の女性が自宅でいすに頭をぶつけてケガをするなどしたということです。
北日本の各地で発生した大きな揺れ。この地震によって北海道から福島県にかけて一時、津波警報や津波注意報が出されました。
北海道苫小牧市では、激しい波が打ち寄せ、白波が立ち…
岩手県久慈市では、海上に線のようなものが現れていました。
交通機関にも影響が出ました。
これは岩手県から宮城県にかけて、東北新幹線の車内で撮影された映像です。
車内放送
「大きな地震が発生する可能性があります。身を抱えていただきますようお願いします」
地震発生を受け、新幹線は緊急停車しました。
JR東日本によりますと、東北新幹線と秋田新幹線は一時、運転を見合わせていましたが、20日午後9時ごろ運転を再開しました。
この地震で内閣府と気象庁は、きのう(20日)、今後1週間ほど警戒が続く「後発地震注意情報」を発表しました。
気象庁の担当者
「今後、もし大規模地震が発生すると、巨大な津波が到達したり、強い揺れとなる可能性があります」
内閣府の担当者
「実際に大規模地震が発生するかは不確実でありますが、自らの命は自らで守るという考えで、防災対応を取っていただきますようお願いいたします」
今回の「後発地震注意情報」は、来週月曜日(4月27日)午後5時まで継続するということです。
■ 震度5弱から一夜明け被害の状況 今後「1週間は注意」
それでは震度5弱の揺れから一夜明けた青森県八戸市と中継を結びます。
(報告・的井文謙 記者)
ヒビが入ったビルの壁面、上を見てみると壁の一部がまるまるなくなってしまっています。
きのう(20日)、震度5弱の地震を観測してから24時間が経過しようとしている青森県八戸市。きょうはとても寒く、風が強い市街地から中継でお伝えします。
この八戸市、今から約4か月前、去年12月にも震度6強の強い揺れを観測した地域です。
当時も、私はこちらで取材をしていたのですが、その時と比べると目立った被害は見受けられないのですが、やはりこのように街を歩いていますと、壁の壁面が崩れてしまっているような場所を発見しました。下には先ほどまでがれきがありましたが、今は誰も入れないようにコーンが並べられているような状況です。
そしてビルの向かい側を見てみますと、こちらにあるのが和菓子店です。
この和菓子店、一見被害があるようには見えませんが、実はきのう(20日)の強い揺れで、もともと取り付けられていた看板の一部が取れてしまって、今朝(21日朝)から消防の方々が撤去作業を進めていました。
この和菓子店、そしてビル、それぞれの建物の方にお話を聞きますと、今回被害があった場所は、去年12月に被害があった場所とは違う場所だったということで「もしかしたら強い揺れが続いたことによって建物にダメージが蓄積しているのかもしれない」「もし今後、強い地震がまた来た時に被害が拡大するのが心配なので、今できる修理は今のうちにしておく」と話していました。
そんな中、気象庁は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表し、今後1週間程度はすぐに避難ができるような態勢を取るように呼びかけています。実際に周りの方に話を聞きますと「水や非常食など、今できるものの確保は進めている」と話していました。
まだまだ八戸市では、油断ができない日々が続きます。
■ “南海トラフ”と共通点は?
(足立夏保 キャスター)
きのう(20日)、青森県で震度5強の地震が発生しました。それに伴って、内閣府と気象庁は、今後1週間ほど警戒が続く“後発地震注意情報”を発表しています。
今回の地震について、専門家の関西大学・高橋智幸学長にお伺いしました。
今回は、プレートの境界で発生して津波を起こす地震だということですが、これは「南海トラフ地震」と同じタイプなんです。
2024年8月には「南海トラフ地震臨時情報」というものが発表され、これは“後発地震注意情報”と同じようなもので、1週間程度注意してくださいというものです。そんな中で高橋学長が注目したのがこちらです。
「地震の規模に対する被害」です。北海道・青森・岩手で合わせて6人がケガをされたということです。
ただ、高橋学長は「日頃の備えができていたため被害が少なかったのでは」と「地震は備えるほど被害を減らせる」ということで、あらためて日頃の備えの大切さを感じます。
■“日頃の備え”確認を
では、備えを確認していきたいと思います。
まずは大きな“家具の固定”です。そして、“水や食料などの備蓄”、また“非常用の持ち出し袋”の中身も確認しましょう。また枕元に靴を置いておくことも重要です。
さらに、“避難場所・経路の確認”そして“連絡手段”なども確認してください。帰省先や旅行先でも確認をするようにしてください。
(高岡達之 特別解説委員)
きのう(20日)の地震は、ちょうど番組の放送の最中に発生して、その時点から他のプログラムを中断して、お伝えしてきたんですが、お伝えしながら本当に胸の詰まる思いがしたのは、どこの地域も車の姿があっという間にないんです。
やはり、東北あるいは北海道の皆さんは、度重なる地震で「どうすべきか」ということが、体に染み付くぐらい訓練されている、思いもある。ですから、人的には本当に最小限の被害でとどまっているということですが、私たち他の地域の人間も「素晴らしいです」というだけではなくて、東北の皆さんがどういう思いで、その経験を自分たちの教訓とされたのか、ということを汲み取って、私たちも自分たちの力にすべきだろうと思います。
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