神戸のエレベーターで男性が転落死 点検時に“安全装置オフ”のまま放置か 業務上過失致死の疑いも
今年2月、神戸市のビルで、エレベーターの空間の底で男性が倒れているのがみつかり、その後死亡した事故で、数か月前の作業の際に、エレベーターの安全装置が切られたまま放置されていたことが、新たにわかりました。
今年2月、JR三ノ宮駅近くのビルで、エレベーターの空間の底で医師の田中翔さん（31）が倒れているのが見つかり、その後、搬送された病院で死亡が確認されました。
当時、4階部分のエレベーターの扉が開いていましたが、中の人を乗せる「かご」はなく、警察は田中さんがエレベーターに乗ろうとして、地下1階の底の部分まで転落したとみて捜査しています。
エレベーターは本来、「安全装置」によって、「かご」がない状態では扉は開かない仕組みになっていますが、捜査関係者への取材で、事故の数か月前に、保守管理をする会社の担当者が「安全装置」をオフにして作業をしたまま元に戻さず、そのまま放置していた可能性が高いことが新たにわかりました。
警察は、業務上過失致死の疑いも視野に捜査を進めています。
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