【万博ロスさん必見】チケットは即完売!イタリア館の至宝が大阪市立美術館に 館長による特別解説

【万博ロスさん必見】チケットは即完売!イタリア館の至宝が大阪市立美術館に 館長による特別解説

【万博ロスさん必見】チケットは即完売!イタリア館の至宝が大阪市立美術館に 館長による特別解説

 皆さん気になっていらっしゃる万博のその後です。イタリア館で大人気だったアトラス像が先週土曜日(25日)からどのように展示されているのか、非常に気になるところだと思います。美術館の館長さんの解説付きでお伝えします。
(報告=澤口美歩アナウンサー)

 大阪市立美術館で今月25日から始まった特別展は、なんとオンラインチケットが全日程分たった2日で完売してしまったということなんです。それほど人気がある、期待されていたということです。今日は休館日ですが特別にお邪魔させていただいております。

 大阪市立美術館・館長の内藤さんです。

 大阪市立美術館 内藤栄館長
 「よろしくお願いいたします」

 貴重な作品を早速見せていただきましょう。まずはアジア初公開となりました「ファルネーゼのアトラス」です。ものすごい存在感を放っています。みなさん感じますか?

 大阪市立美術館 内藤栄館長
 「これ2トンあるんですよ」

 Q:内藤さん、改めてですがこれはどういった作品なんでしょうか?
 大阪市立美術館 内藤栄館長
 「これは1800年前のローマで作られた彫刻なんですが、ギリシャ神話の巨神アトラスが天球を支えているというそういう作品です。アトラスなんですが、オリンポスの神々との戦いに敗れまして、そしてゼウスより永遠に天球を支えるとそういう使命を課せられてしまったわけなんです。」

 Q:ある意味罰を受けている状態ということですね?
 大阪市立美術館 内藤栄館長
「ですので、ちょっと苦しそうな顔してますね」

 Q:持っているのは地球儀じゃなくて天球儀なんですね?
 大阪市立美術館 内藤栄館長
「よく見ていただくと星座が表されていますけども、全て我々が見ているのとは違います。裏返しになってます」

 Q:どういうことでしょう?
 大阪市立美術館 内藤栄館長
 「これは天球の外から神々が星を見ていると。そういう姿なんです」

 Q:当時の天文学の概念も分かってくるようなそんな作品になっているのですね?
 大阪市立美術館 内藤栄館長
 「これは世界最古の天球儀ですので古代の人々が考えた天の姿ということが
これから分かるわけですね」

 Q:そもそもなぜ万博の後こちらの美術館に移動することになったんでしょうか?
 大阪市立美術館 内藤栄館長
 「非常にイタリア館人気でしたので、多くの人が見ることができませんでした。そこでイタリア館もう少し日本に留めて展示できないかというオファーを受け、大阪市立美術館で展覧会を開いたという訳でございます」

 ぜひ映像で堪能していただければと思うんですが、実はアトラス像だけではなく他にも3点の貴重な作品が展示されているんです。

 この大きな絵はペルジーノの「正義の旗」という作品です。内藤さん解説をお願いします。

 大阪市立美術館 内藤栄館長
 「まずペルジーノはどんな絵描きかというと、有名なラファエロの先生です。これは今から500年前のいわゆる”ルネサンスの時代”に描かれた絵なんです」

 Q:どういう世界観なんですか?
 大阪市立美術館 内藤栄館長
 「これは、上の方にマリアさんとそして子どものキリストさん、そして下にはそれを崇めている聖者とペルージャの市民たち、ペルージャの街並みが描かれている」

 Q:印象的なのが顔だけの天使ですね?
 大阪市立美術館 内藤栄館長
 「天使というのは、実は体の部分が減れば減るほど格が高いんです。これちょっと我々の知らない世界ですけどもそういうことだそうです」

 500年前の作品ということですが、本当に繊細で、そして新たなことも学べます。そしてさらにこの奥の部屋には「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品が展示されているんです。

 大阪・関西万博でもレオナルド・ダ・ヴィンチの作品は展示されていたんですが、こちらはパビリオンにはなかった作品です。「レオナルド・ダ・ヴィンチ」のスケッチ、アトランティコ手稿の一部ということでこちらは何でしょうか?

 大阪市立美術館 内藤栄館長
 「こちらは水を汲み上げる機械、そしてネジを作る機械、切る機械なんです。右側の方にちょうど堀の水を汲み上げるような機械、左の方にはネジを切ったり、ネジ山を作ったりする機械というのが書かれています。「レオナルド・ダ・ヴィンチ」はミラノにおいては軍事顧問だったんです。いろんな機械を作ったり、お城やお堀の作り方を考えたりとかそんなことをしていたんです」

 Q:「レオナルド・ダ・ヴィンチ」は絵画のイメージでありますけどもいろんな分野の天才ということですね?

 大阪市立美術館 内藤栄館長
 「お城を作ったり、それこそ大砲を作ったり、いろんなこと考えていた人です」
 
 そしてもう一枚ありまして、こちらもとっても貴重なんですがどんな作品ですか?

 大阪市立美術館 内藤栄館長
 「こちらは巻き上げ器、そして油圧ポンプなんですが、左の方を見ていただくと波のようなものが見えますでしょう?どうも水に関わる道具を作っていたみたいなんですが、今回水の都・大阪にふさわしいテーマということで今回イタリア側から特にこれを出してもらいました」

 『水の都の大阪』だからこそ、大阪のための作品をイタリア側が選んでくれたということなんですね。特別な展示がたくさんありますこちらの特別展ですが1月12日まで開かれています。

 ただ現在オンラインチケットは全て完売となっておりまして、今後の対応については美術館のホームページをご覧ください。ここまで内藤さんに解説していただきました。
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