遺体には数十か所の刺し傷、近くに包丁2本 元交際女性に強い殺意をもった犯行か 男にはDVの過去も 東大阪女性刺殺
大阪府東大阪市で元交際相手の女性が男に殺害された事件。女性の遺体には臓器を貫通するなど数十か所の刺し傷があり、男が強い殺意をもって犯行に及んだとみられることが分かりました。
殺人の疑いで3日朝に送検された自営業の永久寛史容疑者（51）。
今月1日、東大阪市箱殿町の店舗兼自宅の3階の部屋で、元交際相手の佐藤ありささん（33）を包丁で刺すなどして殺害した疑いが持たれています。
◆永久寛史容疑者
「人を刺した」
1日午後1時半ごろ、永久容疑者が警察署に出頭したことから事件が発覚。
現場に駆け付けた警察官が、血を流して死亡している佐藤さんを発見。
佐藤さんの死因は、腹や背中を刺されたことによる失血死で、全身には臓器を貫通するものなど数十か所の刺し傷や切り傷があったということです。
また、遺体の近くからは凶器とみられる包丁2本が見つかっています。
永久容疑者は、今回事件があった建物の1階でバーを経営していたといいます。
◆永久容疑者が経営するバーの関係者
「しっかりした男性がバーを経営している。昼間は運送の仕事をやっていて、 昼も夜も仕事で大変と おととい話したところ、『頑張ります』ということで。 まさかあの人がそういうことしないだろうなと」
店の評判は良かったという一方…。
◆近隣住民
「けんかは何回かしていた。この1年くらい、1回だけトラブルがあった。家を閉めて出られないとか。ケンカして家に入れてくれなかったんやろな」
近隣住民によると、自宅からは怒鳴り声が聞こえることもあったといいます。
◆永久容疑者の元妻
「突然キレるんですよ…。私の指をひねって引っ張って、はく離骨折とか、すぐにケガをさせる」
そう話すのは永久容疑者の元妻です。過去、日常的に暴行を受けていたとDV被害を訴えます。
◆永久容疑者の元妻
「運転中にグーパンチされたりとか。子供も投げ飛ばされたりとか、いきなりバーンって。次、何やられるんだろうって、ずっと追い詰められて…悔しすぎるけど我慢、本当にとことん我慢して」
元妻は、執ような暴行に耐えられず離婚。
◆永久容疑者の元妻
「でもショックですね。もう やりよったかっていう感じやけど」
死亡した佐藤さんも事件前…。
◆死亡した佐藤ありささん
「暴行を受けた」
「口論になった」
警察によると、事件4日前の夜を含め、これまでに5回、佐藤さんから警察に相談や通報があったということです。
2人は交際関係を解消。佐藤さんは事件当日、荷物を引き取りに現場を訪れていましたが…。
◆永久容疑者
「次第にもみ合いになった」
「私の中で感情が爆発して、殺意を持って刃物で刺した」
警察の調べに対し、永久容疑者はそう話していて、強い殺意があったとみて詳しく調べています。
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