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16日 国債の利払い期限、ロシア 迫るデフォルト 日本に影響は
世界経済から取り残されつつあるロシア。さらに、借金を返すことができない「デフォルト」に陥る可能性が高まっています。
日本銀行 黒田東彦総裁
「98年にロシア国債はデフォルトしているが、そういうことが絶対ないとも言い切れない」
日銀の黒田総裁が危機感を示した「デフォルト(債務不履行)」。借金や利子を返せない状態で、ロシアの財政状況が極めて悪化することになります。ロシアは1998年にもデフォルトになり、その際には国際金融市場が大混乱しました。
今月16日にロシアは、日本円にしておよそ135億円の国債の利払い期限を迎えるのです。すでに格付け会社は、相次いでロシア国債を「デフォルト寸前」という格付けに。デフォルトとなれば世界経済にどのような影響が出るのでしょうか?
みずほ証券 チーフクレジットストラテジスト 大橋英敏さん
「(世界の)金融システムがおかしくなる可能性は極めて低い。ロシア向けの与信は多くない」
ただ、日本で公的年金を運用している「GPIF」は、運用全体の0.1%にあたるおよそ2200億円のロシア関連資産を保有。三井物産は、ロシア向けの投資や融資などの残高がおよそ4600億円あることを明らかにしています。こうした資金の行方が不透明になりかねないのです。
一方で、エネルギー価格の上昇は今後、より深刻になるのは避けられません。
みずほ証券 チーフクレジットストラテジスト 大橋英敏さん
「4月以降はかなりびっくりするくらい電気料金が上がる」
ロシア政府は撤退を決めた外国企業の資産を国有化する方針を示していて、デフォルトに陥る前にさらなる強硬策を打ち出したのです。
みずほ証券 チーフクレジットストラテジスト 大橋英敏さん
「軍事的な戦争だけではなくて、経済戦争という観点からいろいろなことが起こっている」
ロシア経済の行方を世界中が固唾をのんで見守っています。
(11日17:23)
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