ローマ教皇選挙「コンクラーベ」始まる　14億人のカトリック信者を束ねる新教皇　世界中から注目

ローマ教皇選挙「コンクラーベ」始まる　14億人のカトリック信者を束ねる新教皇　世界中から注目

　ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が亡くなったことを受け、次の教皇を選ぶ選挙「コンクラーベ」が、日本時間の7日夜からバチカンで始まります。候補者の中には、日本人2人の名前もあります。（取材・報告＝佐藤篤志記者）

　いよいよ今日、こちらのバチカンで、ローマ教皇選挙「コンクラーベ」が始まります。

　あちらに見えるのがカトリック教会の聖地のサン・ピエトロ大聖堂です。

　つい先ほどから、枢機卿らが全員集まり、教皇を選ぶ前の特別なミサが始まりました。

　信者らも中に入っていく様子が見られました。

　そして、実際に選挙が行われるのが、あちらのシスティーナ礼拝堂です。

　屋根の煙突から、教皇が決まれば白い煙が、決まらなければ黒い煙が上げられます。

　信者に結果をいち早く知らせるためのもので、 100年以上前からやっているものなんです。この煙突は、普段はなくて、コンクラーベのために特別に設置されたものなんです。

　その煙を撮影するために、世界中から報道陣が駆けつけています。

　煙が実際に上がるまで、9時間近くはあるのですが、こちらには、世界中から報道陣が詰めかけています。

　地元メディアはもちろん、メキシコやアルゼンチン、そしてアフリカからも来ています。

　そして、反対側には、ヨーロッパメディア向けの巨大な撮影ブースまで出来ているんです。

　中谷しのぶアナウンサー
「いよいよコンクラーベが始まりますが、枢機卿の雰囲気は？」

　昨日、コンクラーベに参加する枢機卿の一人に話を聞くことができました。「これから忙しくなる」と話していて、 長くなりそうですかと聞くと、「それは神が決めること」と答えてくれました。

　今回のコンクラーベでは、枢機卿の出身国が71か国と多様化しています。世界各地から集まった枢機卿たちはお互いをよく知らないことが指摘されていて、選挙が始まる前に合意に達することは難しいだろうと多くのメディアが伝えています。 長期化することも考えられます。

　新しく教皇が決まれば、あそこのカーテンが掛けられているところから、白い祭服を着た教皇が出てきます。

　その祭服を作った店を取材したのですが、誰が教皇になるのか分からないので、 S、M、Lと3種類作ったそうです。

　しかし、実際にそれを着るかはまだ分からなくてですね、他にも店が祭服を作っていて、新しい教皇が気に入ったものを選ぶそうです。

　中谷アナ
「現地の人は盛り上がっていますか？」

　はい。こちらには、数万人の人が訪れると予想されています。

　そして、イタリアでちょっとした人気なのが、インターネットで新しい教皇を予想するゲームです。

　イタリアらしく、サッカーのように、11人の枢機卿を選びます。その中から、キャプテンに選んだのが、最も教皇の可能性が高い人物で、 当たれば高得点がもらえます。

　と言っても、イタリアは賭け事が禁止なので、得られるのは名誉だけなのですが、すでに、6万人以上の人がプレーしているそうです。

　世界14億人のカトリック信者を束ねる人物が選ばれるということで、世界中から注目が集まっています。

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