「罪の意識は全くない」「人の道も外れていない」女性との性的関係問題で和解の岸和田市長、議会で弁明

「罪の意識は全くない」「人の道も外れていない」女性との性的関係問題で和解の岸和田市長、議会で弁明

　岸和田市の市長が女性から性的関係をめぐって訴えを起こされ、和解したことについて、市議会が市長に説明を求めました。

　岸和田市議
「罪の意識はあるのかないのか、お答えください」

　岸和田市・永野耕平市長
「罪の意識は全くございませんし、人の道を外れるようなことは、私しておりません」

（傍聴人）
「えー！？」

　岸和田市の永野耕平市長は大阪府内の女性に対し、複数回にわたって性的関係を強要したとして、2022年、提訴されました。

　女性の代理人弁護士によりますと、11月、市長が謝罪し、解決金500万円を支払うことで和解が成立。和解調書では、「公人であるとともに配偶者を有する身であることも考慮すると、性的関係を持つことはよくよく自制すべきであった」と指摘されました。

　一方で、永野市長は「性加害にあたる行為はない。自分に非があると思っていない」と主張していて、市議会は3日、全員協議会を開き、市長に説明を求めました。

　岸和田市・永野耕平市長
「元々の裁判の発生の事由については、責任がないと裁判の中で至っています。これまでの経緯の中で、秘匿することとなっている裁判なので、内容についてはみなさまに申し上げることは難しい。ご理解いただきたい」

　「損害賠償の責任はないと認められた」と裁判の内容を一部明かす一方で、そのほかの説明については「話せない」との回答に終始しました。

　岸和田市議
「わたくしたちは、即辞職すべきだと考えていますが」

　永野市長
「今後もしっかりと頑張っていきたい。反省すべきは反省して、市民のために尽くしたい」

　岸和田市民
「もう恥ずかしい。全く罪の意識がない。お前が無実やったら、なんで500万円払わなあかんねん」
「裁判とかいうより、人として人間として、どういうことをしたかというのを考え直して、言葉を選んで言ってもらいたい」

　また、会議終了後の取材ではこんな一幕も。

　記者
「一般論として、公職にある人、公人が不倫することについてどう考える」

　永野市長
「モラルに反すると思います」

　記者
「市長は今まで不倫をしたことがありますか」

　永野市長
「それはどういうことですかね。それは一般論として、すべき質問ではないと思います」

　記者
「今回は不倫でしたか」

　永野市長
「今回の内容については答えられません」

　市民の信頼を回復することはできるのか。市議会は今週中にも、今後の方針を決めたいとしています。

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