「ギュイーン」誰もが認識できる新型サイレンを堺市消防局が導入 狙いは事故なくいち早く現場に到着

「ギュイーン」誰もが認識できる新型サイレンを堺市消防局が導入 狙いは事故なくいち早く現場に到着

「ギュイーン」誰もが認識できる新型サイレンを堺市消防局が導入 狙いは事故なくいち早く現場に到着

 消防車や救急車などの緊急車両が鳴らす、新たなサイレン音が広がっています。これまでとは違う音が、事故防止に一役買っています。その理由とは。

 1分1秒を争う、救急の現場。

 属ちひろ記者
「緊急車両が出動します。聞きなれない音のサイレンを鳴らしています」

 「ギュイーン」

 交差点に響く「ギュイーン」という聞きなれない音。緊急車両が交差点に進入する際に鳴らす新型サイレンです。導入したのは大阪府・堺市消防局です。

 堺市消防局 下村 祐貴 消防司令補
「新しいサイレンはこの『渋滞』というのと『交差点』を使い分けて鳴らします」

 従来のものと合わせて使われる、変わった音。導入の背景には消防隊員たちの”ある悩み”がありました。

 堺市消防局 下村 祐貴 消防司令補
「(車の)機密性がよくなったんですかね。もしかしたら(サイレンが)聞こえてないんじゃないかなと感じるケースがあります。サイレンを聞いても変化がないというか、そのままのスピードであったり、道を譲っていただけないようなケースがあります」

 消防白書によると、救急車が現場に到着するまでにかかる時間は10年前と比べて、2分ほど長くなっています。

 また、緊急車両の事故の多くが交差点で起きています。
 大阪府守口市では今年2月、緊急走行中のパトカーが赤信号の交差点に進入した際に車と衝突。パトカーは従来型のサイレンを鳴らしていたということですが、相手側が気づいていなかった可能性もあり、安全確保が課題となっています。

 この状況を打開しようと新型サイレンを開発したのが、大阪市に本社を置く緊急車両の回転灯などを手掛けるメーカーです。

 株式会社パトライト 新宮弘之さん
「我々の狙いというのは、やっぱり違和感。“ギュイーン”という音を加えることによって気づいていただこうというのが趣旨になっています」

 歩行者に聞こえやすい高周波の音と、車の窓ガラスが閉まっていてもドライバーに聞こえる低周波の音を混ぜ、誰もが認識しやすい音を生み出しました。

 堺市消防局では、すでに救急車の約半数で新しいサイレンを導入しているということです。

 堺市消防局 下村祐貴 消防司令補
「特徴的な音をしていますので、一般車両や歩行者の方に気づいてもらえて、道を譲ってもらえる機会が多くなったように感じています」

 緊急車両が事故なく、いち早く現場に着くために、この「ギュイーン」がひとつのカギとなりそうです。
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