「えげつない人」外国人観光客続々 7千円超の豪華海鮮丼に1万円超のステーキ串堪能 円安どこまで?
GW前の大阪・ミナミ。やはり目立つのは…。
外国人観光客
「カナダから来ました。まだ1日目です」
外国人観光客の姿です。取材したカナダ人のお目当ては神戸牛の「ステーキ串」です。
カナダから来た観光客
「ベリーグッド!」
サーロインステーキを使った「ステーキ串」のお値段は80グラム1万2千円。こちらの女性が選んだのは5500円の商品。神戸牛の味を堪能していました。
7000円を超える豪華海鮮丼などを提供する店でも、中国人観光客などが値段にためらうことなく注文していました。
神戸牛と海鮮丼 にくあんど 道頓堀店 野里泰久 店長
「(外国人観光客は)こちらのちょっと高めの価格帯の方を好んで召し上がられている傾向があります。(価格は)全然気になさらずに、多い方は2つぐらい頼んで、おいしいところだけを食べられて帰って行かれるお客さんもたくさんいます」
大阪のグルメを楽しむ外国人観光客。「日本の旅」について聞くと…。
ドイツから来た観光客
「私たちにとって円安は有利だよ。京都限定の服を買いました。たくさんお金使ったよ。娘のためにアニメグッズを買ったんだ。日本限定商品もね」
アイルランドから来た観光客
「日本に着いて円安を知ったよ。旅費がどれだけ余るかは、旅が終わったらわかるだろうね」
止まらない円安を背景に、訪日外国人が押し寄せ、3月は308万1600人と、単月で始めて300万人を突破。過去最高を記録しました。
“京の台所”ともいわれる錦市場にも、外国人観光客が押し寄せていました。
錦市場で鰻を販売
「えげつない人で、30人来たら20人ぐらいはもう外国人です」
訪日観光客が歓迎する円安に歯止めがかかりません。円相場は一時、1ドル=156円台まで下落し、1990年5月以来、約34年ぶりの円安ドル高水準を更新しました。
日米の金利の差を意識した円売り・ドル買いの動きが一段と強まるなか、政府・日銀による為替介入はあるのか。市場関係者の注目が集まった日銀・植田和男総裁の会見がさきほど行われました。
日本銀行 植田総裁
「わが国の経済・物価をめぐる不確実性は引き続き高く、金融・為替市場の動向や、わが国の経済・物価への影響を十分注視する必要がある。基調的な物価上昇率が上昇していくとすれば、金融緩和度合いを調整していくことになりますが、当面、緩和的な金融環境が継続すると考えています」
日本銀行の植田総裁は、金融政策決定会合で現在の政策金利を据え置くことを決め、国債買い入れも3月の方針を維持したと発表しました。
円安に加え、家計は物価高騰により深刻な打撃を被っているなか、ピンチをチャンスに変える手はあるのでしょうか。
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