「依頼したことは全くない」盛山文科相の事務所に「2005年から」教団系機関誌が毎月無料で送付
旧統一教会との関係をめぐり、国会では盛山正仁文部科学大臣に対する不信任決議案が採決されるなど、岸田政権は正念場を迎えています。そして教団と関係を断ったはずの盛山文科相にまた新たな疑惑が浮上しました。
20日午後2時すぎ、衆議院本会議。
議長
「文部科学大臣・盛山正仁君の不信任決議案は否決されました」
盛山文科相に対する不信任決議案が採決され、与党などの反対多数で否決されました。
これに先駆けーー。
盛山文科相
「私は現在、旧統一教会との関係を絶っており、法令に基づいて解散命令請求の対応に取り組んでいる」
改めて、世界平和統一家庭連合、旧統一教会との関係を絶っていると強調した盛山文科相。
一連の“疑惑のきっかけ”になったのは、教団の関連団体から渡された“推薦状”を手にした写真です。
こうした中、20日、新たな疑惑が浮上。
神戸市内にある盛山文科相の事務所宛てに、教団の関連団体から毎月無料で機関誌が送られていることがわかりました。
読売テレビの取材に応じた関連団体の幹部はーー。
Q：いつから機関誌を送っていた？
旧統一教会・関連団体幹部
「（盛山文科相が）初めて当選されたころから、ずっと毎月贈呈させていただいている」
Q：具体的な時期は？
旧統一教会の関連団体幹部
「2005年からですね。盛山先生がこういう形になってしまったので、私の見込み違いだった。やはり解散請求命令を考え直していただきたいという思いから送り続けてきたということです」
盛山文科相は、機関誌が送られていることを認めた上でーー。
盛山文科相
「お尋ねの冊子については、こちらからお願いしたものではなく、先方から事前の断りなく一方的に送られてきたもの。依頼したことは全くありません」
盛山文科相の姿勢に野党側はーー。
立憲民主党・安住国対委員長
「かなり選挙運動を密接にやってもらっていたことはもう明らかになったと思います。私から見るとやっぱりこれは“恥ずべき行為”だったんじゃないかなと」
一方で、旧統一教会の被害者救済をめぐっては新たな動きも。
被害救済の原資になる資産が流出しないよう、文化庁は資産状況を把握するため、教団を「指定宗教法人」に指定する方針であることがわかりました。教団側には16日に通知したということです。
その宗教法人を所管する盛山文科相に次々と疑惑が浮上。説明責任は尽くされるのでしょうか。
さらに、岸田内閣の支持率も24％と政権発足以来最低タイとなるなど、国民の政治への不信感が強まっています。
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