安倍派の池田佳隆衆院議員の議員会館事務所などに家宅捜索 4000万円余りのキックバックを不記載か｜TBS NEWS DIG
自民党の派閥が政治資金パーティーの収入の一部を裏金化したとされる事件で、東京地検特捜部はさきほど、安倍派の池田佳隆衆院議員の議員会館事務所などに家宅捜索に入りました。議員会館前から中継です。
東京地検特捜部の家宅捜索は、東京・永田町にある議員会館の5階の部屋で11時前から始まり、係官10人ほどが入っていく姿が確認できました。
特捜部は先週、安倍派と二階派の事務所に家宅捜索に入っていますが、高額のキックバックを受けた議員側へも強制捜査に乗り出しました。
家宅捜索を受けているのは比例・東海ブロック選出で安倍派に所属する池田佳隆議員で、家宅捜索は赤坂にある議員宿舎などでも行われています。
安倍派をめぐっては、政治資金パーティーの収入の一部が派閥側から議員側にキックバックされ、政治資金収支報告書に記載されず裏金になっていた疑いがあります。
池田議員側も4000万円あまりのキックバックを受け、収入を報告書に記載していなかったとみられていて、特捜部は押収した資料などからいきさつを調べるものとみられます。
一方、名古屋市天白区にある池田佳隆衆議院議員の事務所前では、午前11時ごろに東京地検特捜部の係官が到着しました。このあと、政治資金規正法の疑いで家宅捜索に入るものとみられます。
池田議員をめぐっては5年間で派閥から4000万円を超えるキックバックを受け、裏金にしていた疑惑があり、事務所は去年までの3年間で派閥から受け取ったおよそ3200万円を記載していなかったとして、今月8日付けで収支報告書を訂正しています。
池田議員は疑惑の発覚後、国会を欠席するなど公の場に姿を見せておらず、この「雲隠れ」とも言える状況について地元の同僚議員や有権者からも説明責任を果たすべきだなどと厳しい声が出ています。
こうした中、政府・与党は来年の通常国会を1月26日を軸に召集する方向で調整に入ったことが、複数の政権幹部への取材で分かりました。
来年度予算案の審議に余裕を持たせるため、1月22日の召集を求める意見もありますが、政権幹部は安倍派幹部らへの任意の事情聴取が続く中、「捜査の行方を見守る必要がある」としていて、26日を軸に1月下旬に召集する方針です。
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