カラオケ店で女性“刺殺”…同居女性も浴室で死亡　専門家「やり遂げる意識が強い」【もっと知りたい！】【グッド！モーニング】(2023年12月27日)

カラオケ店で女性“刺殺”…同居女性も浴室で死亡　専門家「やり遂げる意識が強い」【もっと知りたい！】【グッド！モーニング】(2023年12月27日)

　名古屋駅前のカラオケ店で、20歳の女性が刃物で刺されて死亡しました。現行犯逮捕された男は、同居していた女性も風呂で沈めたと話し、部屋の浴槽から遺体が見つかりました。

■緊迫した状況…客「危ないから出ないでと」
　
　110番通報は26日午前11時20分すぎ、名古屋駅近くのカラオケ店からでした。男は自分の名前を名乗り、こう続けました。
　
110番通報
「人を包丁で刺しました」
　
　警察などが駆け付けると、カラオケ店の7階の部屋に若い女性が刺されていて、意識がない状態でした。事件が起きた時、同じ階にいた客が緊迫した状況を明かしました。
　
同じ階にいた客
「（店員から）急に電話がかかってきて、『今、危ない状態だから出ないで』と」
「状態は分からないけど、危険な感じなので、まだ外に出ないで、『部屋の中で待機してください』と」
「『三角巾を持ってきて』みたいな声は聞こえました。『どこどこの病院に救急搬送』という声も聞こえて。倒れている方の顔は見ていないが、心臓マッサージをしているのを見ました」
　
　刺されたのは20歳の女性でした。刺し傷は胸に2カ所で、凶器の包丁は体に刺さったままでした。女性は病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
　
　殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、住所不詳・職業不詳の自称・曽我春暉容疑者（25）です。通報したのは、容疑者本人でした。女性とは客として一緒にカラオケ店を訪れていて、部屋には二人きりだったといいます。
　
　警察が凶器について聞くと、曽我容疑者は次のように話したといいます。

曽我容疑者
「包丁1本で刺さったままです。他はありません」
　
　刺した時に女性ともみ合ったのか、手にけがをしていたという曽我容疑者。現場で容疑を認める趣旨の供述をしていたといいます。

■浴槽から女性の遺体発見　住人ら困惑
　
　事件はそれだけでは終わりませんでした。駆け付けた警察官に対し、曽我容疑者は別の告白をします。
　
曽我容疑者
「同居していた女性を風呂に沈めた」
　
　現場は、カラオケ店からおよそ2キロ離れた名古屋市内のマンション。警察が部屋を調べると、曽我容疑者の言葉通り、浴槽から30代とみられる女性の遺体が発見されました。部屋には、鍵がかけられていたということです。
　
マンションの住人
「びっくりした。同じマンションだし」
「（Q.騒音トラブルは？）うるさいのは、ないですね」
「（Q.治安は？）いい方だと思います。びっくりしました」
　
　「25日夜に同じ階の住人から気になる話を聞いた」という人もいました。

同じ階の住人から話を聞いた人　
「夜中にドンドンという大きな音が聞こえたそうです。何かもめ事があったのかもしれませんね」
　
　女性のことを知るマンションの住人は、次のように話しました。
　
女性を知る住人
「女の子なんですけど、うちも結構仲良くしてて」
「（Q.一人暮らしですか？）1人というか、彼氏がいたんですけど」
「（Q.彼氏はどんな人だった？）会ったことは、何回もありますよ」
「（Q.どんな人だった？）僕はよく知らないんですけど、妻がよく知っている」
　
　住人によると「元々、女性が住んでいる所に男性が1年ほど前から同居するようになった」といいます。
　
　「2人は仲が良く、まさか殺人事件が起きるとは思わなかった。信じられない」と話す住人がいる一方で、別の印象を持っていた人もいます。

マンションの住人　
「（Q.どんな人？）きつい人。不良っぽいような、ヤンキーっぽいような、これ以上は言えない」

■専門家「容疑者には強い意思が感じられる」
　
　曽我容疑者と死亡した2人の女性の関係性は、分かっていません。ただ、「曽我容疑者には強い意思が感じられる」と専門家は指摘します。
　
元埼玉県警捜査1課　佐々木成三氏
「カラオケ店の事件の状況を考えると、真っ昼間、白昼堂々の犯行ということ。犯行後、自分から110番通報していること。余罪についてもすぐに警察に話していることから、警察に通報して捕まるということを考えて行った犯行。自分の計画した犯行を最後までやり遂げる意識が強いなと感じた」
　
　警察は容疑を殺人に切り替えて、慎重に捜査を進める方針です。
　
（「グッド！モーニング」2023年12月27日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>