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男性も「更年期障害」仕事に支障で休職 症状長引かさないため、知っておくべき3カ条【Jの追跡】【スーパーJチャンネル】(2023年12月16日)
閉経前後、40代後半から50代に起きると言われている更年期障害。医師の監修のもとチェックリストを作成、街録すると原因不明の症状を訴える女性が多数。更年期障害を疑う46歳女性、診断のポイントは…?
さらに、更年期障害が切っ掛けで仕事を失うこともあるといいます。52歳の男性は9年間、原因不明の症状に苦しんだ末、泌尿器科で更年期障害と診断がつきました。
■注意したい症状…更年期障害、あなたは大丈夫?
閉経前後に現れる更年期障害。40代後半から50代に起きると言われていますが、その原因は?
北里大学北里研究所病院 漢方鍼灸治療センター漢方科 森裕紀子副部長:「女性の場合、卵巣の機能の低下が原因。女性ホルモンが下がることによって起こってきます」
女性ホルモンが低下することで、血管の拡張や発汗、めまいや動悸(どうき)などの身体症状のほか、イライラなど精神面にも異変をきたします。
こうした症状が現れたらもしかしたら「更年期障害」の可能性も…。注意すべき症状とは?
番組では、北里大学の森副部長の監修のもと、10項目のチェックリストを作成。1つでも「重い」自覚症状がある場合、更年期障害の可能性があるといいます。
街で調査をしてみました。
59歳:「急に無気力になって。何も、やる気が起きなくなったり、お友達に誘われても行きたくなくなった」
59歳:「女優さんの名前とか出てこないんですよ。本当に記憶力(の低下)とか、イライラとかも多くなってきている」
軽い症状だと訴える2人。一見、加齢が原因とも思われますが、そこに落とし穴がありました。
57歳:「めまいは、朝起きた時。立てないくらい。最初(原因が)分からないので、休養したら治るのかなと思ったが、そうではなかった」
日常生活もままならず、病院に行くと…。
57歳:「普通に内科に行って、いただいた薬が効かなかったので。更年期(障害)かなと思って婦人科に。漢方を初めて処方されて、少し改善されました」
婦人科で更年期障害と診断を受けた女性。今は症状が改善し、日常生活を取り戻せたといいます。
さらに、年代によってこんな違いがあります。
36歳:「メンタル的な部分の浮き沈みとか。のぼせ、ほてりが出ることもあります。若いときは寝つきもよかったし、無気力で疲れやすくなるって全然なかったんですけど」
43歳:「寝ようとしても、なかなか寝付けない。(寝付くまで)1時間くらいはかかります。なんなら寝られない日もあります。自分で更年期(障害)だからかなと」
30代と40代前半の女性。この年齢で更年期障害を起こすことは、あるのでしょうか?
■無料相談23区に7カ所「専門的な話が聞けた」
東京・板橋区の保健所。月に一度、婦人科医による無料相談会を実施しています。
46歳:「気分がすごく落ち込んでしまうことが続きまして、年齢のこともあるので更年期(障害)かなと思って」
みえこ女性クリニック 佐藤美枝子医師:「その症状って、いつごろから?」
46歳:「気になりだしたのは、ここ3か月くらい」
46歳の女性は、気分が落ち込む原因を更年期障害ではないかと言います。
佐藤医師:「生理は月に一度、順調にきていますか?」
46歳:「はい」
医師:「来ていますよね。更年期障害の症状は、いわゆる自律神経失調症。そういった状況と、とても似ているんですよね」
順調に生理があるため更年期の障害とは考えにくく、この女性の場合は、別の要因が考えられます。
相談に来た女性(46歳):「(順調に)生理があると、ホルモンが出ているから更年期(障害)じゃないっていう専門的な話が聞けた。自己判断しなくてよかった」
厚生労働省では、電話相談などを行っており、無料で相談できる自治体の取り組みは23区には7カ所あります。
さらに「更年期障害」は、女性の働き方にも大きな影響を及ぼしていました。
■更年期障害きっかけで…女性の働き方に影響
医療アドバイザー 御喜千代さん:「女性の離職率の山としては、20代30代のお子さんを産んだ子育てで忙しくて離職、50代の更年期障害という山の二つにわかれる。治療して治ったら働こうと思っても、50代からの再就職はなかなか難しい」
56歳の佐々木さん(仮名)は、都内の会社に勤めていました。彼女を苦しめた更年期障害は、6年前にさかのぼります。
更年期障害に苦しむ佐々木さん(仮名・56歳):「汗の出方が異常。急に熱くなって汗が止まらなくなったりしておかしいなって。仕事をしていて、なんでもない時に体が熱くなって、熱くなったと思ったら滝のように汗がダーッとでてきて」
特徴的な更年期障害の1つ「ホットフラッシュ」。上半身がほてり、汗が噴き出す症状です。
佐々木さん(仮名):「ブラウスとか着ていても、(汗が)染みちゃうじゃないですか。汗がすごいと目立って恥ずかしい。仕事していて、ちょっとした失敗とかも大したことないのに、ずっと落ち込んだりした」
その後、家庭の事情もあり会社を辞めることに。ようやく病院で受診したのは、症状が出てから1年後のことでした。
佐々木さん(仮名):「年齢がいっているので、産婦人科にいくは抵抗あったんですけど。恥ずかしがらずに現状を伝えて、医師に相談する方が生活がしやすくなる」
治療によって症状は改善。新たな仕事に就くこともできました。
病院に受診するまで1年かかった佐々木さん。厚生労働省の調査によると、女性の場合、更年期による症状があっても病院で診察を受けたのは、全体のわずか2割程度でした。
誰にも起こりうる更年期障害。重い自覚症状にチェックを入れたのは、男性でした。
■更年期障害は男性にも?病院で受診しても…
40歳:「忙しいと(メモを)書いていても忘れちゃう。年っていうのもあるんでしょうけど。(自覚したのは)30代後半ですね。特に激しくなったなというのは思いますね」
一方、50代男性は、精神面の変調を訴えます。
50代:「考えこんじゃったりとか、心のテンションが上がらないとか。自分もそっち(更年期障害)に近い状態をたどっているような気がする」
実は更年期障害は、性別に関係なく起こりうるのです。
森副部長:「更年期障害というのは、女性だけのものではありません。男性は年齢と共にテストステロン(男性ホルモン)が減っていくが、(発症)年齢の幅がすごく広いんです」
女性の場合、閉経前後に症状の出る期間が集中します。
一方、男性の場合は緩やかに男性ホルモンが減っていき、ストレスや環境などによってホルモンが急激に低下すると、どの年代でも更年期障害になる可能性があるのです。
辰也さん(52)は、更年期障害だと知らずに、長年にわたり苦しんだといいます。
更年期障害に長年苦しむ辰也さん(52):「(症状が出たのは)今から約10年ぐらい前からなんですね」「(Q.10年前というと40代前半?)40代前半ですね。動悸、めまい、あと胸痛、胸の痛みですね。ありとあらゆる症状が(出た)。更年期障害=女性という固定観念でいた」
辰也さんは、まさか自分が更年期障害だと思わず、耳鼻科や内科など様々な病院で受診したといいます。
辰也さん:「ありとあらゆる病院とか行くんですけど、診断名はつかなかった」
明確な治療ができないまま、症状は悪化。辰也さんは、都内の会社の人事部で働いていましたが、仕事に支障をきたすようになり、去年、休職しました。
症状が出てから9年が経過したところで泌尿器科を受診。そこで、初めて「更年期障害」と診断されました。
辰也さん:「ほっとしましたね。やっと、ちゃんと治すための治療が受けられるっていう安心感がありました」
現在は、ホルモン剤の補充治療で症状が改善されつつあるといいます。
男女共に誰もがなりうる可能性のある更年期障害。症状を長引かさないために知っておくべき3カ条があるそうです。
森副部長:「更年期症状というのはどういうものかを知っておくこと。気がついたらそれまず受け入れること。男性の場合は泌尿器科でもやっている先生がいらっしゃいます。女性の場合は婦人科に相談いくこと。そうすることで、苦しむ時間が短く、早く更年期を離脱できます」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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