日大アメフト部「廃部方針」めぐり来週15日に臨時理事会へ 沢田副学長は説明会で「『絶対に隠蔽はしない』と言った」と主張｜TBS NEWS DIG
「廃部」の方針に揺れる日大アメフト部。その命運を握る理事会が、来週行われる見通しであることが分かりました。きのう開かれた説明会では部員から、存続に向けての切実な訴えが相次ぎました。
違法薬物事件以降初めて、部員や保護者らに対し説明会を行った日本大学。口火を切ったのは…
日本大学 沢田康広 副学長
「寮で調査をしたときに私の話を聞いた人は全員分かっていると思います」
「副学長がもみ消すと思った」。先週の裁判で、部員からそう証言された沢田康広副学長です。
日本大学 沢田康広 副学長
「私が一番最初に話をしたのは 『絶対に隠蔽はしない』と。『知っている者、やっている者はきちんと話をするように』と言いました」
さらに、違法薬物の広がりを認識していた部員がいた可能性をほのめかしたのです。
日本大学 沢田康広 副学長
「少なからず（摘発された4人）それ以上の人が、何人かは違法薬物に“関与”している。自ら使用しているというだけではなく、使用している人がいると知っていたという事も含めて、“関与している者”がいたであろうと」
本題は「廃部の方針」に至った理由です。
沢田副学長はきのう、▽単独寮で逮捕者が出たこと、▽大学側が管理できなかったことなど3つの理由を挙げました。
競技スポーツ運営委メンバー 益子俊志 学部長
「みんなの今の立場を考えたら、どんなに辛いかっていうのは…。なんで、これを自分たちで是正できなかったのか、みんなは子どもじゃないんです」
大人が声を詰まらせる一方、部員の胸中は複雑です。事件のあと、どうすればチームの潔白を証明できるか、話し合われてきたといいます。
上級生部員A
「一緒にあのグラウンドで、日本一を目指してやってきた仲間なので、本当の本心は（誰も）去ってほしくない…。それでも、少しでも関与してしまった（部員がもしいる）のであれば、このチームを去ってもらわなきゃいけないなっていうのはミーティングを重ねて思っています」
上級生部員B
「ここに残っている人だけじゃなくて、未来に入部してくるフェニックスに憧れた人たちの未来も壊したくないなって」
説明会を見守った保護者は「罪を犯した学生は悪い」としたうえで…
部員の保護者
「何でしょうね…、学生に全ての責任があるんですかと。大学としての責務とか、じゃあなぜ、廃部という決定に至ったのか。ここの結びつきが、残念ながら今日のお話では分からなかった」
大学側は、きのう出た部員たちの声について、執行部へ伝えると約束。関係者によると、来週15日に臨時理事会を開き、議論される予定だということです。
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