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切符転売…530円が100倍に 法的に問題は?専門家に聞く 秘境列車のラストランに殺到(2023年11月24日)
秘境を走る列車として多くのファンを魅了してきた「奥出雲おろち号」が23日、ラストランを迎えました。しかし、その裏で定価の100倍以上という切符の高額転売が問題となっています。
■秘境列車「ラストラン」に殺到
島根県と広島県を結ぶJR木次線(きすきせん)の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」。
出発地となった出雲市駅のホームには、別れを惜しむ多くの人が詰めかけました。
乗客:「今まで古い車両で良く頑張って走ってくれたなと思って、“お疲れさま”ですね。寂しいですね」「天気も、おかげさまで良くなりましたので。ラストランにとっては、絶好の天気なのかなと思います」
大勢の鉄道ファンに見送られながら「おろち号」が出発。
1998年4月から運転が始まり、およそ四半世紀にわたり、中国山地の山々を駆け抜けてきました。
ガラスのない大窓の客車が特徴で、そこから見る大自然の風景は、まさに“壮観”です。
撮影者:「2~3年に1回、楽しみに乗車していました。景色が風光明媚(めいび)で素晴らしいところでもありますし、沿線の駅で一生懸命手を振る姿、また乗務員さんの熱い思いとか伝わってきたので、今回すごく感動した乗車となりました」
様々な人の思いを乗せて走る「おろち号」。しかしその裏で、ラストランに水を差すような“ある”行為が横行していました。
それは“指定席券の高値転売”です。
指定券は通常、大人1人530円ですが、一部のオークションサイトでは、2万円を超える価格で落札され、なかには100倍を超える5万6500円で転売されていたものもありました。
法的に問題はないのでしょうか。
■県の迷惑行為防止条例に抵触する可能性も
23日にラストランを迎えた「奥出雲おろち号」。指定席券はオークションサイトで定価の100倍を超える5万6500円で転売されていました。
専門家は、こうした行為は組織的に行われているケースがあり、転売目的だった場合、県の迷惑行為防止条例に抵触する可能性があると指摘します。
島根県弁護士会 消費者問題対策委員会委員 佐藤力弁護士:「島根県には、ダフ屋行為を禁止する条例がありますので、不正に転売する目的で購入したり、並んだりする行為は条例で罰則の対象になる。50万円以下の罰金または拘留もしくは科料」
一方で、条例が制定されていない自治体もあるため、通常料金よりも高額で転売された指定席券については、鉄道会社が無効にするなどの対策が必要だといいます。
佐藤弁護士:「何よりも、乗りたい人が乗れない。そこは公正に手続きをする必要がある。お金さえ出せば割り込みが認められるということは不公正。これは、きちんと規制してもらわないと(いけない)」
(「グッド!モーニング」2023年11月24日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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