「ハマス壊滅する」本格侵攻か イスラエル軍が3日連続空爆(2023年11月3日)
激しい戦闘が続いているパレスチナ・ガザ地区について、イスラエル軍は中心都市のガザ市を地上部隊が完全に包囲したと明らかにしました。今後、さらなる軍事作戦が行われるとみられます。
■「ガザ市包囲した」地上戦 激化
電力が遮断されている暗闇のガザをイスラエル軍の照明弾が照らし出しました。地上部隊への援護でしょうか。イスラエル軍はパレスチナ自治区のガザ北部にあるガザ市を包囲していると発表しました。
イスラエル軍 ハレビ参謀総長：「イスラエル軍の兵士はガザ地区に展開していて、ガザ市を複数の方面から包囲し、進入を進め、目標達成に向かっている」
イスラエル軍は、こうも強調しています。
イスラエル軍 ハガリ報道官：「停戦の議論は俎上（そじょう）にも載っていない」
軍を視察したイスラエルのネタニヤフ首相もガザ地区を激しく攻撃し続ける姿勢を見せています。
イスラエル ネタニヤフ首相：「はっきりさせたいことがある。我々を止めるものは何もない」
国連は停戦を呼び掛けています。ただ…。
アメリカ バイデン大統領：「ガザの映像は衝撃的だ。子どもたちが亡くなった親を求めて泣いている」
民間人の死亡を衝撃だとしながらも、イスラエルを軍事支援するアメリカは停戦は求めていません。
米国家安全保障会議 カービー戦略広報担当調整官：「アメリカ人の脱出や支援物資の搬入のため一時的、局所的な戦闘停止は求めるが、それは『停戦』を呼び掛けているというわけではない」
■イスラエル軍 3日連続で空爆
イスラエルはガザ地区北部のジャバリア難民キャンプを3日連続で空爆しました。1948年に建国されたイスラエルによって元々住んでいた土地を追い出され、逃れてきた人々やその子、孫らが住む難民キャンプです。
人々の避難場所になっている国連が運営する学校もイスラエル軍に攻撃されました。国連・パレスチナ難民救済事業機関は2日の空爆で避難民20人以上が死亡したと明らかにしています。
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