死亡のロシア兵が母親とやり取り「ママ怖いよ」 国連で明かされた現実(2022年3月1日)

死亡のロシア兵が母親とやり取り「ママ怖いよ」 国連で明かされた現実(2022年3月1日)

死亡のロシア兵が母親とやり取り「ママ怖いよ」 国連で明かされた現実(2022年3月1日)

 ウクライナでは日本時間の28日に行われた停戦交渉の当日も住宅街に激しい砲撃がありました。ウクライナ第2の都市ハリコフでは、子ども3人を含む市民少なくとも9人が死亡しています。

 国連総会の緊急特別会合でウクライナのキスリツァ国連大使は死亡したロシア兵の携帯に残された母親とのメッセージのやり取りだとする内容をロシア語で読み上げました。

 ウクライナ、キスリツァ国連大使:「『(母親)アリョーシャ、どうしているの?なんで返事をなかなかくれないの?本当に演習しているの?』。死亡した兵士の母親が兵士が死亡する直前に送ったメッセージです」

 メッセージは、こう続いたと言います。

 兵士:「ママ、もうクリミアにはいないんだ。演習はしていないんだ」

 母親:「それならどこにいるの?パパが荷物の送り先を知りたがっているの」

 兵士:「ママ、ウクライナにいるんだよ。本当の戦争が起きている。怖いよ。僕らは町中を爆撃している。市民でさえ標的にしている。歓迎されるって聞かされていたのに皆、自分を装甲車の下に身を投げ出して僕らを通さないようにしている。僕らのことをファシストと呼んでいる。ママ、本当にきついよ」

 この内容が本当であれば、兵士はよく事情も分からず戦地に送り込まれたことになります。

 ウクライナ政府は捕虜になったり、死亡したりしたロシア兵を家族が検索できるサイトを立ち上げています。

 ロシア国内の厭戦(えんせん)気分を高める狙いもあるとみられますが、そこに掲載されている動画でも。

 捕虜になったロシア兵とされる男性:「(Q.何か両親に言いたいことは?)お母さん、お父さん。僕は来たくなかったけど、来ざるを得なかったんだ」「演習でヴォロネジに行って、その後、ベルゴロドに移動しました。きょうウクライナに入るよう言われました」「(Q.通信兵なのにどうして入ることになった?)人出不足で契約軍人だけが派遣されました」

 ウクライナの住民:「出ていけ!出ていけ!出ていけ!出ていけ!」

 ウクライナ南東部では、ロシア軍が占領したとする町で住民らが直接、抗議していました。

 ウクライナの住民:「やれよ!こっちは武器を持っていない。撃つのが好きなんだろ。やれよ」

 28日に撮影されたキエフ北方の衛星写真。早い時間帯では27キロほどだったロシア軍の車列の長さが64キロ以上に伸びたといいます。

 アメリカのシンクタンク、ISW(戦争研究所)は28日、「ロシア軍は計画と実行力不足で初期の失敗を招いたが、過ちを修正し、再編成を進めている」としています。

 ハリコフ市の市長は1日、市庁舎がロシア軍のミサイルによって攻撃されたと発表しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事