注目高まる中東エリアへの旅行 関空にも就航相次ぐ 業界関係者も「ビジネスチャンス」一方で課題も…
世界70か国の国や企業などが「旅の魅力」を発信する、世界最大級のイベント、「ツーリズムEXPO」が26日から大阪で始まりました。
イベントの「中東エリア」には、サウジアラビアや、アラブ首長国連邦のドバイ、ヨルダンなどが出展し、多くの旅行業者などが商談に訪れていました。
サウジアラビア政府観光局のブースでは、伝統楽器を使った生演奏や、中東諸国の代表的な食材で、「デーツ」と呼ばれるナツメヤシの実が振る舞われました。
「ほんのり甘くておいしい」
サウジアラビア政府観光局 日本支局長・小早川薫さん
「サウジアラビアの人たちも日本が大好き。日本のアニメを見てみんな育っていて、アニメもそうだが、伝統や文化を大事にしている日本を自分たちのお手本として、すごく親近感を持っている」
サウジアラビアは2019年、これまで受け入れてこなかった外国人観光客の受け入れを発表。日本など約50か国への観光ビザを解禁しました。
その後、コロナ禍もようやく落ち着きを見せ、本格的な観光誘致がスタート。商談に訪れた男性は―。
サウジアラビアブースを訪問したツアーオペレーター
「今はじまったところなので、結構なビジネスチャンスだと思う」
ただ、課題も口にしました。
サウジアラビアブースを訪問したツアーオペレーター
「（サウジアラビアには）“おもてなし”という感覚がまだない国。（例えば）空港に着いてバスは来ていない、ガイドはいない、さぁどうしましょうと。大阪で言うとヒルトンに泊まる予定が、山奥のビジネスホテルに連れていかれるみたいな、そんな感覚ですよね、まだ」
10月2日、関西空港では、アラブ首長国連邦のアブダビを拠点とするエティハド航空が新規に就航しました。現在、週5便が運行しています。
このほか関西空港では、来年3月にカタール航空が約8年ぶりに就航し、ドーハ便を週7便運航する予定で、中東系航空会社の就航が目立っています。
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