ニホンザルが夏場に魚捕食 上高地で捉えた！専門家「世界初」(2023年9月28日)
サルの専門家もビックリ。カメラは「世界初」となる驚きの姿を捉えていました。
長野県上高地。絶景が望める人気の観光地です。20日に撮影されたサルの映像。食べているのは手づかみした魚です。
映像を撮影した山口浩一さん：「本当に食べていると思って、びっくりしましたね」
先週、お伝えしたサルの映像。その後、調べていくと実は世界初の極めて珍しい映像だということが新たに分かりました。
信州大学 理学部 松本卓也助教：「大変、貴重な動画です。今までは冬場でしか撮影ができてませんでしたし、夏場に（川魚を）取って食べているのを撮影されたのは今回、世界初めてと言っていい」
実はこれまで、冬場に魚を食べる姿は捉えられていました。信州大学・松本卓也助教の研究室が今年2月に上高地で撮影した映像です。雪の上を歩くサルが向かった先は水たまり。石をひっくり返すなどして何かを探しているようです。そして、川魚を捕まえると、口に運びました。
信州大学 理学部 松本卓也助教：「（冬の間）植物から取りにくい栄養素を（魚は）たくさん含んでいる。夏場に川の水位が下がっているから、今回ニホンザルが魚を取れた要因の一つ」
研究者にとっても夏場に魚を食べるのは予想外だったといいます。深まる謎。
信州大学 理学部 松本卓也助教：「これまで上高地のニホンザルだけが魚を取っているというふうに考えていたが、我々研究者が考えているよりももっと広い範囲でニホンザルが魚を取っているのではと、もう一つの可能性としては考えられる」
松本助教は今回の映像を受けて、サルの魚の捕食についてさらに詳しく研究する必要があると話しています。
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