建設費、またまた増えた大阪・関西万博 当初の1.8倍に 万博は“オワコン”?波乱続く【news23】｜TBS NEWS DIG
2025年に開催される大阪・関西万博の建設費膨張が止まりません。当初、1250億円だった建設費は、その1.8倍となる2300億円を目安に検討されています。いったいどこまで費用は増額されるのでしょうか？
■万博の建設費が2度目の増額 大阪以外の人も税金で払うことに
大阪・関西万博オフィシャルストアの開店初日に1日店長を務めた、公式キャラクター「ミャクミャク」。2年後の万博で多くの人に会えることを夢見ていますが、開催まで波乱が続きそうです。
万博の会場建設に必要な資材価格や人件費が高騰。建設費は1850億円から450億円増え、2300億円程度を目安に検討されています。
開催地・大阪の反応は…
「全ての物の値段が上がっているので、ある程度は仕方がないのかな」
――（増額分の）450億円あったら？
「子ども、母子家庭とか、困ってる方に使う方が、はるかに有意義だと思います。自分だったらそうします、できないですけど。450円だったらありますけど」
建設費は大阪府・市と経済界、そして国で3分の1ずつ負担。大阪府に住んでいない人も、税金で建設費を払うことになります。
もう一つ見過ごせないのは、建設費の増額が2度目だということ。1度目は1250億円が1850億円に増えていて、今回2300億円に増額されれば、当初の1.8倍になります。
大阪万博を巡る問題について、開催地以外の方に聞いてみました。
過去の万博に行った人
「昔であれば、日本のPRとか、日本を知ってもらう意味で開く意義はあると思うんですけど、今の時代ってどうなのかなって。そこまでして税金を使う必要があるのかな」
万博に行ったことがない人
「やるのであれば、ど派手にやれば面白いかなってぐらいですかね」
――2年後、大阪万博に行きますか？
「…多分行かないと思います」
1970年の大阪万博に行った人
「（お金を使ってでもやる価値は）あると思います、僕は」
万博に行ったことがない別の人
「派手な祭りって感じですよね。行こうと思いますよ。それ（費用）以上見返りがあるなら良いかなと思いますけどね」
大阪府の吉村洋文知事は、建設費の増額について…
――再度、再再度の増額はある？
大阪府 吉村洋文知事
「建設の設計が決まれば、トンカチが始まる。ここが（増額の）最後になると思ってます」
■税金の使い方に「おかしいのではないか」と声をあげるべきでは
喜入友浩キャスター：
都内でみなさんの意見を伺いましたが、そもそも万博っていつ？2025年4月13日～10月13日ですね。どこで、どんなことをやる？そういった声が一定数ありました。
まだまだ認知が進んでいないという段階ですが、その裏で建設費用が膨れ上がっています。
そもそも会場建設費は、2018年の時は1250億円で、これは2005年の愛知万博の建設費をもとに算出されました。しかしその後、デザインの変更や暑さ対策で一度膨れ上がって2020年には1850億円に。そして今回は、人件費の高騰などで2300億円くらいになるのではないかと言われています。
小川彩佳キャスター：
人件費、資材費の高騰などがあるとはいえ、2倍近くにまで膨れ上がっていますね。
フリージャーナリスト 浜田敬子氏：
これ、いつか見た光景だなって思います。東京五輪のときもどんどん費用が膨らんでいってしまったということで、反対を避けるために最初に金額を小さく見せているのか、そもそもの見積もりが甘いのか、どちらかだと思うんですけど、そもそも民間企業ではあり得ないわけですよ。
いろんな理由で予算が膨らむということになった場合は、どこかを簡素化したり、削ったりして予算内に収めるというのが通常の民間企業の感覚。費用が膨らんだ場合に、誰かが責任を取るということもないわけです。やっぱり費用が膨らみました、税金で補填します、それで本当にいいんですかって思います。
小川キャスター：
そもそもの算定がどうだったのか検証する必要があると思いますし、ただでさえ物価高などで本当に生活が苦しいと感じている方は多くいらっしゃると思うんですけれども、これだけのお金が動くとなると、そのお金で他のことができるんじゃないのって思う方もいらっしゃるかもしれません。
浜田氏：
母子家庭の対策などが、って声もありましたけど、本来できた事業ができなくなっている、何かの予算をそっちに回してる可能性もあると思うんです。大阪は特に、今回統一地方選挙が4月にあったときに、やっぱり万博をやるべきだって言って投票した人はいるんですけれども、こういった税金の使い方に対して「おかしいんじゃないか」とか声を上げるなどといったことをしていかないと、「やっぱり足りませんでした」っていうことで終わってしまうんじゃないかなと思います。
藤森祥平キャスター：
何か未来に可能性を感じるような、スケール感の大きいイベントを何とかキープしてほしいという思いも個人的にあるんですけど…
小川キャスター：
そういう方も本当に多くいらっしゃると思うんですよね。私も楽しみって言いたいです。
喜入…（https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230927-6111898）
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