神戸市北区で祖父母ら５人殺傷 控訴審も男性被告に無罪「圧倒的な妄想の影響下で犯行」大阪高裁
2017年、神戸市北区で祖父母ら5人を殺傷した罪に問われた男性に対し、大阪高等裁判所は25日、一審に続き、無罪を言い渡しました。
32歳の男性被告は2017年、神戸市北区で同居していた祖父母と近所に住む女性の3人を包丁で刺すなどして殺害したほか、母親ら2人も殺害しようとした罪などに問われています。
被告が「被害者は人間ではない哲学的ゾンビだった」と話すなど、争点は責任能力があるかどうかで、一審の神戸地裁は一昨年、「心神喪失状態にあった疑いが残る」として無罪を言い渡し、検察が控訴していました。
この日の判決で大阪高裁は「医師の鑑定結果には合理的な疑いはなく、圧倒的な妄想の影響下で犯行に及んだ可能性が払拭できない」として、一審に続き、無罪を言い渡しました。
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