女性閣僚は史上最多タイの5人 政策実行力には疑問の声も 岸田総理、内閣改造の狙いは【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

女性閣僚は史上最多タイの5人 政策実行力には疑問の声も 岸田総理、内閣改造の狙いは【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

女性閣僚は史上最多タイの5人 政策実行力には疑問の声も 岸田総理、内閣改造の狙いは【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

13日に発表された第2次岸田再改造内閣ですが、注目は史上最多タイとなる5人が起用された“女性閣僚”です。ただ、その政策実行力には専門家からは疑問の声もあがっています。岸田総理の狙いとは?解説します。

■政権の“骨格”は「留任」も11人は「初入閣」

上村彩子キャスター:
13日に発表された岸田政権の内閣改造の狙いについてお伝えします。

まずは第2次岸田再改造内閣の顔ぶれです。

政権の骨格とも言える▼官房長官・松野博一氏(61)は留任。

他にも…

▼財務大臣・鈴木俊一氏(70)
▼経済産業大臣・西村康稔氏(60)

が「留任」となっています。

一方で…

▼総務大臣・鈴木淳司氏(65)
▼法務大臣・小泉龍司(70)

など「初入閣」が11人と大幅な入れ替えがありました。

■小渕優子氏(49)が選対委員長に

そして今回の注目は、女性閣僚の起用です。

▼経済安保担当大臣・高市早苗氏(62)<留任>
▼外務大臣・上川陽子氏(70)
▼復興大臣・土屋品子氏(71)<初>
▼地方創生担当大臣・自見英子氏(47)<初>
▼こども政策担当大臣・加藤鮎子氏(44)<初>

といった女性閣僚の起用が目立ち、過去最多タイの5人起用となりました。

党役員人事も見ていきましょう。

▼副総裁・麻生太郎氏(82)<留任>
▼幹事長・茂木敏充氏(67)<留任>
▼政調会長・萩生田光一氏(60)<留任>

などとなりましたが、総務会長に森山裕前選対委員長(78)が入り、その後任に小渕優子氏(49)が入りました。

■政策課題への対応という点では「ちょっと非力な布陣」

TBSスペシャルコメンテーター 星浩 氏:
女性閣僚が5人になったのは非常によかったと思います。ただ、よく見ると政策実行力はちょっと疑問かなという気がします。

政策課題として、物価高、負担増、米中対立などかなり難しい問題も山積しているので、それにどう対応するかという点ではちょっと非力な布陣かなと思いますね。

例えば河野太郎氏が留任しましたけど、やはり今までのマイナンバーの対応はきちっと総括して新しく出直さなくちゃいけませんけど、これも政局的な思惑と言いますか、河野さんを取り込んでおきたいということが先行しすぎてこれを刷新できないということもあります。

それから厚生労働省の社会保障の問題や文部科学省の対応とか、あまり経験豊富じゃない方が今回は多いので、そこは大丈夫かなというところがありますね。

■“第4派閥の悲哀”と“支持率の低さ”が背景に

井上貴博キャスター:
女性が増えたのはとても良かったと思う一方で、ラインナップを見ると結局、派閥のバランスを取る。あとは森喜朗さんなどの権力者が何となく言っていることを聞く。そうなると党内力学に終始している。

これは結局、岸田さんの足元があまり盤石ではないからこうせざるを得ないのか、「いや、そもそも別にもう、こんなもんです」ということなのか。

星浩コメンテーター:
それはおそらく前者だと思います。おそらく岸田さんは今回の人事で2つのことを味わっています。

1つは第4派閥だということの悲哀ですね。党内では100人の安倍派とか、第2派閥の麻生さんや茂木さんのところに押し込まれた面がありますから。

もう一つは支持率が低いんですよね。支持率が高ければかなり蛮勇を振るってできるんですけど、それができないので非常に派閥均衡でやらざるを得ないと。

例えば安倍派のところで5人衆と言われている人たちの人事をいじれなかった。1ついじると全部ガラガラとなりますから、そこに手を出せなかったのは岸田さんの非力さが見えたと思いますね。

■外務大臣を林氏→上川氏にかえた狙いの一つに“選挙シフト”か

井上キャスター:
外務大臣の上川さんは岸田派ですね。これは林芳正さんで安定していると見られてたところに、法務大臣などを歴任した上川さんを起用した意味合いは?

星浩コメンテーター:
これは2つあります。1つは選挙シフト。実は政権2年間やっていながら宏池会が増えていないのは非常に珍しいケースなんですね。そこで林さんに宏池会の派閥に戻ってきてもらって、林さんに閥務で宏池会を増やしてもらって、次の戦いに備えてもらいたいというのが1つ。

上川さんは元々、宏池会でリベラルな方ですし、ここは岸田さんの選択だったと思います。今までの岸田外交をそのまま引き継いでもらいたいということだと思いますね。

■「自民党総裁選のための布石なのではないか」

上村キャスター:
今回の内閣改造について、政治部の後藤俊広部長にどのような狙いがあるのか聞きました。「2024年9月の任期満了に伴う自民党総裁選のための布石なのではないか」ということです。

岸田派の閣僚を減らしてでも、最大派閥の安倍派をはじめ各派閥の要望を聞き入れるなど党内の融和を重視し、まずは協力体制を築きたいのではないかということです。

そして支持率について見てみますと、「不支持」が上回っていたんですが、G7広島サミット(5月19日~21日)を機に外交の手腕が買われ、支持率が…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230913-6109359)

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