国民民主党の連立政権入りは?自民幹部の狙い「組織票と公明への“プレッシャー”」(2023年9月5日)

国民民主党の連立政権入りは?自民幹部の狙い「組織票と公明への“プレッシャー”」(2023年9月5日)

国民民主党の連立政権入りは?自民幹部の狙い「組織票と公明への“プレッシャー”」(2023年9月5日)

 永田町で、国民民主党の連立政権入りが取りざたされています。自民党の思惑は、どこにあるのでしょうか。

■岸田総理 解散・総選挙に踏み切る?

 4日に行われた自民党と公明党のトップ会談で、岸田文雄総理大臣と公明党の山口那津男代表は「次の衆議院選挙で解消する」としていた東京での選挙協力を巡り、一転して復活させることで合意しました。

 公明党 山口代表:「この連立政権を与党両党が協力し合って安定を見い出し、そしてまた課題を乗り越えていく。こうした協力が、これからの政治にも必要なものだと。そうした大局観に立って、今回の合意を結んだ」

 こうしたなか、来週にも行われる見通しの内閣改造で、国民民主党の連立政権入りが再浮上しています。

 2日の代表選で圧勝し、続投が決まった国民民主党の玉木雄一郎氏は、政策次第で与党にも協力する姿勢を示してきました。

 与野党には「国民民主党が連立政権入りし、岸田総理が解散・総選挙に踏み切るのではないか」との見方が出ています。

 自民党関係者:「公明党との連立を苦々しく思っている人たちからは『国民民主に入ってもらってもいいんじゃないか』という声もある」

■連立へ警戒感も…国民民主党・関係者

 なぜ今、国民民主党との連立構想が再浮上しているのでしょうか。テレビ朝日政治部の記者は、次のように話します。

 テレビ朝日 政治部 平井雄也記者:「自民党の幹部である茂木幹事長や麻生副総裁はかねてから、国民民主党を連立政権に取り込みたいという思惑を持っています。国民民主党を取り込むことができれば、国民民主党を支援している連合の労働組合の組織票を取り込むことができます。また、国民民主党が連立与党に入るかどうかとなれば、公明党にプレッシャーをかけることもできるので、そうした戦略も一つの思惑としてあるのではないかと考えられます」

 国民民主党 玉木代表:「連立ということになると、一般論で申し上げると、政策の一致、また選挙の調整等、簡単ではないと思います。ハードルは非常に高い問題だと。具体的な話はありませんし、まずはしっかり自分たちの力をつけていきたい」
 
 国民民主党の関係者は「自民党にすり寄っても、選挙区調整なんてしてくれるはずがない。公明党とも、あんなことになっているのに」と、連立への警戒感を示します。

 国民民主党との連立はあるのか。4日夜、岸田総理が取材に応じました。

 岸田総理大臣:「きょうは、とにかく自公で共にしっかりと政治を政策を前に進めていこうということで、大変大きな合意に至ったわけです。自公の協力の実をあげるべく、努力をしていきたいと思っております」「(Q.総理自身の連立へのお考えは?)いま申し上げた通りであります」

(「グッド!モーニング」2023年9月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事