来年度予算案 衆議院通過 野党国民民主が異例の賛成

来年度予算案 衆議院通過 野党国民民主が異例の賛成

来年度の予算案が戦後2番目の早さで衆議院を通過しました。野党の国民民主党が異例となる賛成票を投じ、波紋が広がっています。

一般会計の歳出総額が107兆円を超える過去最大の来年度予算案がきょう午後、衆議院本会議で可決されました。衆議院通過は戦後2番目という異例の速さ。

さらに異例だったのは野党の国民民主党が賛成に回ったことです。

国民民主党 玉木雄一郎代表
「何が今の国民生活と経済にとって、最良かという観点から政治家として判断したものです」

国民民主党は原油価格の高騰対策として、トリガー条項の凍結解除を求めていました。

玉木代表は岸田総理がきのう、「トリガー条項を含めてあらゆる選択肢を排除せず検討する」と答弁したことを受け、予算案の賛成に回ったと説明します。

国民民主党 玉木雄一郎代表
「（Q．玉木代表がそこまで大きな判断をするまで、トリガーの実現に確信を持っている理由を教えてください）岸田総理と私は直接話をしておりますので、公党の代表である私との間で結んだことが全てだと思います」

ただ、エネルギーを担当する萩生田経産大臣は・・・

萩生田光一経産相
「政府としては一貫した方向性を示してきました。国民民主党がどういう判断をしたかというのは、ちょっと私もわからないんですけど」

予算案に賛成することは、「岸田政権の運営全体を信任する」とも言える大きな決断で、党内には異論も出ていました。

国民民主党幹部
「我々が目指しているのは野党で政権交代することでしょ、自民党と対峙する勢力になることが目的でしょ」

きょうの本会議は、前原代表代行が体調不良を理由に欠席しました。

一方、与党には歓迎ムードが広がります。

自民党 福田達夫総務会長
「国民民主党の方々が提案されていること、頷けることも随分あると思ってます。正直、人によってはですね、一緒に仕事したいなと思う方もいらっしゃる」

与野党の構図に変化が生じるか、審議の舞台は参議院に移ります。
（22日14:54）

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