トランプ前大統領を「国を欺いた罪」で起訴 議会襲撃は「嘘によって煽られた」と検察｜TBS NEWS DIG
2021年に起きたアメリカ連邦議会の乱入事件。民主主義を揺るがしたこの事件で、トランプ前大統領が刑事責任を問われることになりました。これで、3度目の起訴となります。罪名は「国を欺いた罪」です。
ついに事件が動きました。
スミス特別検察官
「2021年1月6日の議会襲撃は、米国の民主主義の中心への前代未聞の攻撃でした。起訴状に記述されているように、それは嘘によって煽られました」
トランプ大統領（当時）
「ペンシルベニア通りを通って議会に向かうぞ！」
2021年1月に起きた連邦議会乱入事件。大統領選挙の結果の確定作業が行われていた議会に、トランプ前大統領の支持者がなだれ込みました。「選挙が盗まれた」と主張するトランプ氏は乱入をやめるよう呼びけかけるどころか、選挙結果を覆すことを拒んだペンス前副大統領を非難しました。
あれから2年半。
アメリカ トランプ前大統領
「私が大統領選で勝利したら本物の特別検察官を任命し、バイデン犯罪一家のとてつもない汚職を暴露させる」
来年の大統領選挙での返り咲きを目指すなか…
記者
「3回目の起訴をされました。報道各社は中継で最新情報を伝えています」
ワシントンの大陪審は1日、トランプ氏が前回の大統領選挙の後、虚偽の主張を重ねて選挙結果を覆そうとしたとして、国を欺いた罪など4つの罪で起訴。トランプ氏は「こんなにばかげた起訴をなぜ2年半前にやらなかったのか？それは、選挙戦の最中に起訴したかったからだ」と反発しています。
民主主義を揺るがした議会乱入事件での起訴をアメリカ国民はどう見ているのでしょうか。
共和党支持者
「個人的には、トランプ氏を狙った魔女狩りだと思いますね」
民主党支持者
「正直に言って、得をするのはトランプ氏でしょう。彼の支持者は強い信念を持っていて、起訴は火に油を注ぐようなものです」
実は、来年の大統領選挙に向けた共和党の候補者レースでは、ここに来て、トランプ氏がほかの候補との差をさらに広げています。
3回目となる刑事事件での起訴で、トランプ氏の勢いは止まるのでしょうか。それとも…。
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