「モスクワへの進軍は当たり前になる」 ウクライナ側で戦うロシア義勇兵を単独取材 目的は“プーチン政権の打倒”|TBS NEWS DIG
「ワグネル」の創設者プリゴジン氏とみられる人物が新たな動画で“また”ロシア国防省を批判しました。そして、ロシア人ながらロシアと戦う組織のメンバーが単独取材に応じ、「今後、モスクワへの進軍は当たり前になる」と語りました。
薄闇のなか、ワグネルの部隊に語りかける男性。ロシアで反乱を起こしたプリゴジン氏とみられる人物です。
プリゴジン氏とされる人物
「戦場で起きていることは恥ずべきことで、我々は参加する必要はない」
ウクライナ侵攻について「戦場で起きていることは恥ずべきこと」だと改めて国防省を批判。「しばらくの間、ベラルーシに滞在することが決まった」と述べる一方、今後、ウクライナでの戦闘に戻る可能性も示唆しました。
こうしたなか、私たちはロシア人でありながら、ウクライナ側に立って戦う義勇兵の単独インタビューを行いました。反プーチン組織「ロシア義勇軍」のイリヤ・ボグダノフ氏です。
ロシア義勇軍 イリヤ・ボグダノフ氏
「最終的な目的はプーチン政権の打倒。それはロシア連邦の現代の政治システムの完全な解体です」
「ロシア義勇軍」が注目されたのは今年5月末から始まったロシア西部・ベルゴロド州での戦闘。ロシアが「ウクライナによる攻撃」と発表するなか、「ロシア義勇軍」らが関与を表明したのです。
「ロシア義勇軍の戦果だ!」
鳴り響く銃声のなか、前進するロシア義勇軍の兵士たち。建物を襲撃し、中に立てこもっていたロシア兵をとらえる様子もみられます。
こうした攻撃の目的は“ウクライナによる反転攻勢を手助けすること”だと強調しました。
ロシア義勇軍 イリヤ・ボグダノフ氏
「目的は可能なかぎり、(ロシアの)多くの軍を他の最前線から自分たちの方へと引き寄せることです。その目的は完全に達成されました。(ロシア軍は)予想以上に我々の方に移動しましたから」
「ロシア義勇軍」は去年8月に結成。人数は数百人規模で、入隊を希望するロシア人は増え続けていると話します。
武器は店で購入したものや戦闘で得たものを使用しているというボグダノフ氏。去年からウクライナ国内での戦闘にも参加していると言います。
ロシア義勇軍 イリヤ・ボグダノフ氏
「(Q.ウクライナ軍と何らかの関係はあるか)我々は誰の助けも受けていません。これはロシア連邦の国民の内部の問題です」
そして、ロシアの将来について、「ワグネルの反乱」のような動きがさらに広がっていくだろうと締めくくりました。
ロシア義勇軍 イリヤ・ボグダノフ氏
「『プーチン政権と戦うことができる』『彼が恐れるのは武装蜂起だけだ』。それを我々が見せ、その後、プリゴジンが見せました。2024年は我々が見たプリゴジンのようなモスクワへの進軍は当たり前になるでしょう」
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