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急転直下…ブラジルに逃亡中の夫を逮捕「逃げていた認識はない」大阪・堺市の妻娘殺害容疑で国際手配
去年、大阪府堺市で妻と娘を殺害したとして国際手配されていたブラジル国籍の夫が、逃亡先のブラジルで逮捕されました。事件からまもなく1年、急転直下の逮捕となりました。
壁を向き、頭の後ろで両手を組む青い服の男。殺人の疑いでブラジルの警察に逮捕されたバルボサ・アンデルソン・ロブソン容疑者(34)です。
去年8月、堺市の自宅で妻の荒牧愛美さん(当時29歳)と長女のリリィちゃん(当時3歳)が刃物のようなもので刺され、死亡しているのが見つかりました。
大阪府警が捜査を始めたものの、遺体が発見される前にバルボサ容疑者は母国のブラジルに逃亡。
警察は殺人の疑いで逮捕状を取り、現地に捜査員を派遣したほか、ICPO=国際刑事警察機構を通じてバルボサ容疑者を国際手配しました。
そして、現地時間の7月14日。ブラジル連邦警察は日本の警察当局の協力により、バルボサ容疑者をサンパウロ市内で発見し、逮捕しました。
逮捕前、周囲の人に「妻は殺したが、娘は妻が殺した」などと話し、「ブラジルの連邦警察にも事情を説明したい」と話していたというバルボサ容疑者。
しかし、その後は一向に姿を現さず、急転直下の逮捕でした。
バルボサ容疑者の逮捕を受け、荒牧さんの10年来の友人が読売テレビの取材に応じました。
荒牧さんの友人
「自分の中で(逮捕は)まだまだやと思っていたので、最初は信じられないし、心臓の音がバクバクして現実味がなかった。やっと第一歩を踏み出せたかな。(2人を)1秒たりとも忘れたことがなくて、彼女たちが殺されているところは見ていないですけど、その映像みたいなものがずっと夢の中に出てきて、ずっと寝られなくて」
荒牧さんは離婚を考えていたものの、バルボサ容疑者が話し合いに応じないことに悩んでいたといいます。
荒牧さんの友人
「家族の皆さんが、この事件の後に生活している中での様子を聞いている限りすごく苦しんでいる、自分たちのことを責めている。でも、彼女は大事な人たちを不安にさせないように、(バルボサ容疑者への悩みなど)必死に隠していたんだと思う」
現地のニュースサイトによりますと、バルボサ容疑者は調べに対し、「逃げていたという認識はなく、要請があれば出頭するつもりだった」と話しているということです。
日本とブラジルとの間には容疑者の身柄の引き渡し条約が結ばれておらず、バルボサ容疑者の日本への移送は難しいとみられています。
警察は現地の法律で処罰する代理処罰を求めていて、今後はブラジル国内で刑事手続きが行われる見通しです。
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