親子でウクライナ兵に21歳息子の早すぎる死父の思い軍に入れて本当に良かったのかTBSNEWSDIG

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親子でウクライナ兵に…21歳息子の早すぎる死 父の思い「軍に入れて本当に良かったのか」|TBS NEWS DIG

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から500日がたちました。ウクライナ軍が大規模な反転攻勢を続けるなか、特別な思いを背負って前線に立ち続けるウクライナ兵を取材しました。

ウクライナ東部・ドネツク州。ここで1人のウクライナ兵に会いました。

アンドリー・オニストラットさん。いまも東部前線の熾烈な戦場でドローン部隊の指揮官をしています。

アンドリーさんは私たちに、あるものを見せてくれました。

アンドリー・オニストラットさん
「私にはサイズがちょっときついけれど、いま使っているんです」

戦闘用のヘルメット。アンドリーさんの息子、オスタプさんのものです。

アンドリー・オニストラットさん
「(息子がウクライナ軍に加わるのは)私のアイディアだったのです。彼には人とのコミュニケーションに少し問題がありました。社会にあまり適応していなかったんです」

『息子が変わるきっかけになれば』…父の勧めもあってウクライナ軍に加わった、オスタプさん。今年5月からは、アンドリーさんと同じ部隊で共に任務に当たっていました。

アンドリー・オニストラットさん
「息子はどんどん変わっていきました。彼と前線にいることは、とても心強かったです。とても大胆で、どんなときも怖気づきませんでした」

「同じ戦場に立てることが幸せだった」と話すアンドリーさん。オスタプさんも父の期待に応えるように、日を追うごとにたくましくなっていったといいます。

しかし…

「何か起きたようだ。避難させるために軍医をそこに向かわせる」

別々の任務のさなか、アンドリーさんが仲間から受け取った音声メッセージ。オスタプさんがロシア軍の攻撃に巻き込まれたことを知らせるものでした。

身体の一部分さえも残らなかったといいます。21歳の、若すぎる死でした。

アンドリー・オニストラットさん
「私はただただ泣きました。子どものように泣いていました。何を間違ってしまったのか、自分の罪について考えていました。私は本当に正しいことをしたのか、ウクライナ軍に入れて本当に良かったのか。いまも考えています」

きょうで、ロシアの侵攻から500日です。ウクライナでは先月上旬から本格的な反転攻勢にのりだし、双方に多数の死傷者が出ています。

息子を亡くしてからまだ、1か月。それでも戦場に立ち続けるアンドリーさんは、犠牲を払ってでも戦い続けることの意義をこう強調します。

アンドリー・オニストラットさん
「始めたことを終わらせなければいけません。(ロシアの)奴隷なんかになりたい人はいないはずです。私たちは勝たなくてはいけません。それが、私たちの目的なのです」

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