有名霊場で“罰当たり行為”続発 AIで監視「怪しい」→「LINE通知」(2023年7月6日)
今年の5月以降、さい銭泥棒に狙われているという寺。男が位牌（いはい）に手を伸ばし、次々と何かを回収していきます。この寺の住職によりますと、その場に置いてあった「さい銭」が盗まれていたそうです。さらに、先月も防犯カメラに似たような不審な男の姿が…。
被害に遭った住職：「妻に駐在さんを呼びに行ってもらって、私が話をして容疑者を食い止めた」
駆け付けた警察官に連行された男はその後、別の寺でさい銭を盗んだ疑いで逮捕されました。
実は、愛知県南知多町周辺は「知多四国八十八カ所」といわれる霊場がある地域で、さい銭が盗まれる被害が少なくありません。実際に今年だけでも未遂や相談も含めると被害は25件にも上ります。警察が対応訓練を行うなど警戒にあたってきました。
そうしたなか、地元で注目されているのがAI（人工知能）を駆使した最新の防犯カメラです。さい銭箱の横や後ろに回り込んだり、覆いかぶさったりする不審な動きをAIが感知すると、すぐさま不審者の情報がLINEで届くようになっています。
トリニティー・兼松拓也代表：「泥棒は特徴があって普通は入らない場所に入ってきたり、時間帯とか総合的に勘案してシステムが動いている」
愛知県内で導入が始まっている、このAIカメラ。うまく使えば、犯罪を未然に防ぐことができるのではないかといいます。
トリニティー・兼松拓也代表：「侵入したらすぐ通報してくれるものは、泥棒をする前に侵入した段階で通知をしてくれる未来が予測できるシステムだと思う」
罰当たりな行為がなくなる日は来るのでしょうか。
被害に遭った住職：「仏様は悪いことをした人を見ています」
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