神戸6歳男児遺体 二男が来てから家庭状況が一変、家族を支配か 幼少からトラブル絶えなかった人物
25日、穂坂沙喜容疑者(34)と息子の修(なお)くん(6) をよく知るという人物が、現場で手を合わせていました。
沙喜容疑者と7年来の友人「自立しようと頑張ってた沙喜ちゃんは。(沙喜容疑者は)今の家から引っ越して自立しようとしていた。私の中では二男の弟が来て変わったんだと思う」
兵庫県神戸市で、穂坂修くんが遺体で見つかった事件。母親の沙喜容疑者と、その弟の大地容疑者(32)らきょうだい4人が、修くんの祖母(57)を押し入れに閉じ込め、鉄パイプのようなもので複数回殴り、ケガをさせた疑いで逮捕されました。
祖母は4人が自宅にいない隙に逃げ出し、直線距離で7キロほど離れた神戸市垂水区内で保護。バスを乗り継いで移動したとみられており、地元の人の話によると、過去に垂水区内に住んでいたことがあったということです。
祖母を見つけ、110番通報した男性は―
男性「車いすに座ってました。おばあさんはここで足をプラプラさせながら、この辺で足をプラプラさせながら…」
男性が通報したのは夜の11時26分でした。
男性「こんな遅い時間、1人でおったら危ないからという話を何回もさせてもらって、『家近いから大丈夫やで』と。車いすから立って、2、3歩その辺まで歩いたんですよ。そしたら膝から崩れ落ちたんです。これはもうあかんと。お巡りさんに電話するからね、と。見た目は70歳ぐらいと思ったんで、70歳ぐらいの車いすの女性がおるから保護していただけませんか、と」
ケガについては―。
男性「目のクマはすごく夜で目立ちます。(Q:何色だった?)茶色、叩かれてだいぶ日数たってるんじゃないか(Q:クマではなくアザ?)アザというか、周りにパンダさんみたいにすごいはっきりわかる」
保護された際、左目の腫れとともに、背中にも打撲の跡があったということです。
先週木曜日(22日)、自宅から北に800メートルほどの場所にある草むらで、孫の修くんの遺体が銀色のスーツケースに入れられた状態で見つかりました。死因は外傷性ショックとみられ、背中全体には打撲によるアザが数多くあったということです。
司法解剖の結果、修くんは先週月曜日(19日)ごろに亡くなったとみられています。
その先週月曜日、見るからに違和感のある4人組の姿を近所の住民が目撃していました。
近所の住民「黒のサングラスに黒の服に黒の帽子かフードかわからない。1人キャリーケースを引っ張ってるような。クソ暑いのになんでそんな恰好してんのかなって」
自宅近くの防犯カメラがとらえた映像では、長袖を着た4人組がうちわのようなものであおぎながら歩いていく様子が映っています。最後尾の人物は銀色に見えるスーツケースのようなものを持っていました。
捜査関係者によると、沙喜容疑者は「4人で遺体を自宅からスーツケースで運んだ」などと述べていて、保護された祖母は「二男(大地容疑者)がきょうだいたちにスーツケースを用意するよう指示していた」と話しているということです。
自宅近くの住民によると、昨年末ごろから家族の状況は変わったといいます。
近くに住む人「二男が来てから生活環境が変わった。去年の暮れから。命令口調やもん。話しているところが外から聞こえるのが。『聞こえてんのか』『わかってんのか』という感じやから」
二男の大地容疑者。どんな人物なのでしょうか。
大地容疑者と姉が小学校の同級生「姉が小学校の時に後ろから跳び蹴りされて、まわりに危害を加えるような。いろんな子に跳び蹴りしてというのはけっこう聞いてて、暴力的な感じ」
娘が小学校の時、大地容疑者と同級生だったという男性は―。
「(娘が)牛乳瓶を給食室に戻すという作業をしようとしていた時に、階段の一番上から降りようとしていたところを、今回の容疑者ですよね、大地くんが足を引っかけて、そのまま下まで落としたんですよ」
娘は手術を5回も行うほどの大けがを負ったといいます。
トラブルが絶えなかったという大地容疑者。捜査関係者によりますと、きょうだい4人のうち1人が祖母への暴行について「大地容疑者の指示で行った」という趣旨の供述をしていることもわかりました。
死亡した修くんへの暴行についても、大地容疑者がきょうだいに指示していた可能性があるとみて捜査を進めています。
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