“闇バイト”の標的に？「ポケモンカード」約1500枚・115万円相当が盗難被害･･･新作カードの発売予定に「メルカリ」 と連携して転売対策強化も【Nスタ解説】｜TBS NEWS DIG
今年4月、東京・秋葉原のトレーディングカードなどを扱う店で 「ポケモンカード」約1500枚・115万円相当が盗難された事件で、沖縄県に住む男が逮捕されました。
男は闇バイトに応募したとみられていますが、なぜ、「ポケモンカード」が狙われたのでしょうか。解説です。
■容疑者「ツイッターで、短期・高収入のバイトに応募」
日比麻音子キャスター:
子どもたちにも人気の商品が狙われた窃盗事件が起こりました。
2023年4月、秋葉原でポケモンカードが約1500枚、115万円相当が盗まれました。
沖縄県に住む大森正樹容疑者（35）は、犯行前日に飛行機で上京し、レンタカーで現場に来ていたということもわかっています。さらに、大森容疑者は「ツイッターで、短期・高収入のバイトに応募し指示を受けてやった」と話しているということです。
これが「闇バイト」だったのではないかとみられています。
なぜ、ポケモンカードが狙われたのか。元埼玉県警捜査一課の佐々木成三さんは
・レアカードの価格高騰
・小さく運びやすい・隠しやすい
・シリアルナンバーなどがなく、転売しやすい
と説明します。
こういった特徴から、転売目的の犯罪組織の標的になってしまっているのではないかということです。
■被害店舗は“実店舗”を閉鎖 対応に苦慮
被害に遭った秋葉原のカードショップですが、現在はインターネット販売のみに切り替えたということです。
このカードショップの副店長は「実店舗も再開させたいが、今まで以上に防犯対策を強化しなければいけない」としていて、カードショップにおいても、対策に迫られているという状態です。
ホラン千秋キャスター:
宝石店や時計店など、もともと高額なものが売っているというお店は、犯罪をする側からすると狙いやすいという部分もあると思います。そういったものに限らず、やはりこういった価値のあるもの、資産価値のあるものを置いてある店舗というのは、もれなく対策をしていく必要が生じています。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
闇バイトに手を染めてしまう人たちがあまりにも増えてきている実態が心配です。やはり「短期で高収入」なものには、何かリスクが潜んでるということを若い皆さんも意識してほしいと思います。
■16日にも新作カード発売 過去には初日に“転売約30万円”
日比キャスター:
さらに今回狙われたのはポケモンカードです。子どもたちもポケモンカードで遊びたい、そんな思いがまだまだたくさんある中で、このポケモンカードをめぐってトラブルというのが続いています。
新作カードをめぐっては、2023年4月、札幌で新作カードの発売日に約600人が集まりました。入手困難な状況が続いています。この価値というのも非常に上がっていて、その中でも「ナンジャモSAR」は発売初日に約30万円で転売されました。
ポケモンカード専門家・後藤寛氏は「発売元も再販情報を公開するなど価格高騰を抑えようとしているが、新商品が発売される度に、急激に人気が高まって、買い占め・転売が起き、いたちごっことなっている」と説明します。
6月16日に新作「ポケモンカード151」（290円・7枚入り）が発売されます。
発売元は13日、オンラインショップにおいて、受注生産での販売を発表しています。
さらに「転売等の営利を目的とした商品購入を固くお断りしております」と注意喚起をしています。
また、メルカリと連携し、転売対策を強めているということです。
ホランキャスター:
難しいのは実店舗の場合、店側からすると、大人であろうが子どもであろうが、やっぱり平等にお客さんであるということ。それから「転売目的ですか?」と聞くこともかなり難しいです。そうであったとしても、そう答えないことの方が多いでしょうから。店も苦労してるのだろうと思います。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
メーカー側も、店舗側も苦労してるというのは伝わるのですが、やはり子どもたちが楽しく遊べるおもちゃ・ゲームであって欲しいと思います。
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