河野大臣「本人名義で登録を」マイナンバー公金受け取りに“家族口座”ひもづけ13万件(2023年6月7日)
テジタル庁が7日、マイナンバーカードとひもづいている公金の受け取り口座を調べたところ、本人ではなく“家族名義”の口座がひも付けされている事例が、13万件にも上ることが分かりました。
河野デジタル大臣：「本人があえて家族の口座を登録したと思われるものが、約13万件確認された。本人名義でない口座には振り込むことができない。給付が遅れる場合がある」
マイナンバーは、漢字氏名・生年月日などを登録し、フリガナはありません。一方、銀行口座の名義はカタカナです。口座名義とマイナンバーの氏名を突き合わせることがシステム上できないために、本人名義以外の口座も登録することが可能となっています。
この仕組み自体に問題があったとも言えますが…。
河野デジタル大臣：「（Q.家族名義でも登録できるよう、制度を変える可能性は）そこはないと思う。家族名義で登録するのは、本人が意図してやることなので。給付の際に問題になることがあるので“本人名義でお願いします”と周知広報したい」
9月末までに本人名義の口座を登録し直すよう呼び掛けました。
また、他人の口座が誤登録されたケースについて、これまで21件と発表していましたたが、点検の結果、実際には、はるかに多い748件に上る可能性があると発表しました。
河野デジタル大臣：「大変、申し訳なく思っている」
12歳の子を持つ母親：「抜け穴を全部ふさいで、完璧にしてから始めたら良かったのに、普及が先走って、あやふやなまま進んでいったのは問題。しっかり信用できるものになれば、ちゃんと（口座登録）したいと思う」
会社員：「（Q.0歳でも口座が必要になる）現実的じゃない。制度として破綻している」
マイナンバーをめぐる相次ぐトラブルが国民生活の安心を揺るがすなか、永田町では“解散風”が…。
日本維新の会・藤田幹事長：「解散いつあるんですかとか言われるが、私はあった方が良いと思ってます」
国民民主党・玉木代表：「解散・総選挙も今国会行われるかもしれない」
解散の“引き金”となり得るのが、重要法案をめぐる与野党の攻防です。その一つが、入管難民法改正案です。難民認定の申請回数を原則2回に制限するなどの内容で、政府側は、送還を拒む外国人の退去を進めて、入管施設での長期収容を解消するとしています。
立憲民主党・石橋通宏参院議員：「人権を守る気のない斎藤法務大臣は即刻、任から退いてもらうしかない」
斎藤法務大臣の問責決議案を提出しましたが、自民・公明などの反対多数で否決されました。
そして、最大の焦点が、防衛費増額の財源を確保するための特別措置法です。反対する立憲民主党が、岸田内閣への不信任決議案の提出に踏み切るのかどうか。せめぎあいが激しくなりそうです。
立憲民主党関係者：「内閣不信任案を出したら、それが解散の大義になっちゃうから、そこをどう捉えるか難しい」
自民党中堅議員：「岸田総理が本当に今解散するなら、サプライズ感ある、いい大義をつくれるかどうかだ」
揺れ動く永田町。水面下ではすでに戦いが始まっていました。選挙カーを取り扱う会社では、先週末から問い合わせが急増し、対応に追われていました。
グリーンオート・若狭侍郎代表：「いつ解散になっても、車がすぐ準備できるように、今週から工場の内容を変えて作業している」
ライバルに先駆けて「選挙の足をキープしておきたい」と考える候補者は少なくないようで、取材中にも電話がかかってきました。
若狭侍郎代表：「（Q.今のお電話は）現職の衆議院議員の秘書の方からです。『まだ日程が決まっていないので、完全に予約はできないけども、ただお願いします』と、ご連絡いただきました。（Q.きょう何件問い合わせが）きょうだけで10件以上。雰囲気を“風”を読み取って、先に準備をしておく」
その解散権を握る岸田総理はというと、自民党のグループのパーティーに参加しました。
自民党・柿沢未途衆院議員：「（Q.『マイナンバー問題』解散に影響は）国の存立、平和と安全を守る観点では、評価される仕事を、総理自身している。国民から評価をいただけるんじゃないか」
中谷元総理補佐官：「（マイナンバーの）問題点に対しては、政府もしっかり答えて、国民の皆さんが使いやすいように。せっかく作った制度ですから、活用を広げていくべき。（Q.解散より、まずは目の前の問題を）外交も内政もやるべき課題が多いし、少しでも総理が実績を残せるよう、頑張っていきたい」
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