大雨で冠水被害など各地に「爪痕」 台風2号 6県に「線状降水帯」発生｜TBS NEWS DIG
台風2号の接近に伴う大雨で、愛知県東部の豊川市や豊橋市ではきょうも広い範囲で浸水し、水没した車に乗っていた61歳の男性が死亡しました。
記者
「今、冠水によって取り残された人たちが消防隊員によってレスキューされています」
台風2号が梅雨前線を刺激した影響で、きのう午後に線状降水帯が発生した愛知県東部の豊川市では、きょうも広い範囲で浸水が続き、多くの車が動くことができず立往生していました。
車が水没した人
「（Q.夜通しこの場所に？）そうです、ずっと止まっちゃって。車から降りた時にはこのあたり（ドアの下）だったのが、ここ（ドアの真ん中）まで水が来た」
隣の豊橋市では降り始めからの雨量が426ミリと、平年の6月1か月間に降る2倍以上の雨量になり、川が氾濫。水没した車に乗っていた61歳の男性が死亡しました。
一方…
並ぶ客
「『夜に乗れたらいい方』と言われたので、気長に待つしかない」
JR名古屋駅では正午に運転が再開した新幹線に乗ろうとする人の列が、駅の外まで数百メートルにわたって続くなど、大雨の影響は現在も続いています。
静岡県浜松市北区では、土砂崩れに住宅1棟が巻き込まれ、この家に1人で住む30代の男性ときのう午後8時半を最後に連絡が取れていません。
同僚の男性
「今、ちょっと悲しい。早く出てきてほしい。早く出てくるのを待っている、ここで」
磐田市では、きのう朝から大平地区に住む70代の男性の行方が分からなくなっています。男性が大雨に流された可能性を視野に警察などが捜索を続けています。
沼津市のきせがわ病院では最大150センチほどの高さまで浸水し、医療機器が水没するなどの被害が出ました。
職員
「汚水がついてるので、廃棄だと思います」
静岡県内では線状降水帯が相次いで発生し、24時間雨量は浜松市春野で500ミリを超えるなど各地で観測史上最大を記録しました。
静岡県は河川が決壊した磐田市に対して災害救助法の適用を決めています。
記者
「真国川では地元の消防団や警察によって、流された人の捜索が行われています」
和歌山県北部を流れる真国川では、きのうの大雨で流され行方不明となっている男女2人の捜索が続けられています。
行方がわからなくなっているのは成人女性と70代男性の2人で、警察と消防がけさから捜索活動を再開しましたが見つからず、きょうは日没をもって終了し、あすも行う予定です。
高知県黒潮町ではきのう、土佐くろしお鉄道中村線の普通列車が線路に流れ込んだ土砂に乗り上げ脱線しました。けが人はいません。
これを受け、国の運輸安全委員会の事故調査官が現地入りし、どのような経緯で事故が起きたのかなどを調べました。
今のところ復旧のめどは立っていません。
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