【独自】豊臣秀吉「黄金お茶道具」競売へ 3億円の落札予想 鑑定士「国宝級の品物」(2023年5月23日)

【独自】豊臣秀吉「黄金お茶道具」競売へ 3億円の落札予想 鑑定士「国宝級の品物」(2023年5月23日)

【独自】豊臣秀吉「黄金お茶道具」競売へ 3億円の落札予想 鑑定士「国宝級の品物」(2023年5月23日)

 東京・銀座の“ある場所”に大変貴重なお宝が保管されています。実はそのお宝は、豊臣秀吉が愛したといわれる貴重な「黄金の茶道具」です。

 そして、この「黄金の茶道具」がオークションに出品されることが明らかになりました。落札予想額は、なんと3億円だといいます。

■藤堂高虎の子孫 “諸般の事情”から出品

 目の前で、まばゆい光を放つ黄金の茶道具一式。見るものを魅了する圧倒的な存在感。一方で、細かく施された細工からは気品が漂っています。

 SHINWA WISE HOLDINGS 倉田陽一郎社長:「(Q.目の前にある黄金の品は、何なのでしょうか?)これはですね、豊臣秀吉が、藤堂高虎に褒美として渡した金の茶釜のセット」

 津藩の初代藩主・藤堂高虎。江戸城修築の際、天守閣を設計するなど、築城の名手として知られた戦国武将です。

 倉田社長:「5月27日に開催されるオークションで、これがオークションにかかる」

 今回、その子孫が諸般の事情から、先祖代々伝わってきた黄金の茶道具をオークションに出品しました。

 倉田社長:「藤堂家に伝わるという意味では、非常に由緒正しい中で保管されて、実際に受け継がれてきたものですから」

 国内統一を果たし、天下人となった豊臣秀吉が、1592年から1598年にかけて2度にわたり朝鮮半島へ攻め込んだ「文禄・慶長の役」。この時、藤堂高虎は、船奉行として水軍を率い、戦果をあげました。

 秀吉から、その武勲を称えられ、領地を8万石に加増された高虎。さらに、秀吉から褒美として、自らが黄金の茶室で愛用していた黄金の茶道具が授けられたと、藤堂家には伝えられています。

 倉田社長:「骨董(こっとう)品というのは、その当時から生き続けている人がいないので、実際に100%これがそのものだと言いきれるものかは、なかなか難しいが、こういった形で一つの家族のもとで受け継がれてきたというものについては、非常に信憑(しんぴょう)性が高いものであるというふうに判断しています」

 藤堂家に伝わる門外不出のお宝。これまで公の場に登場したのは、わずか2回しかありません。

■“国宝級”の可能性も…その価値は?

 いまだ広く世に知られていない“秀吉ゆかりの“黄金の茶釜”。一体、どれほどの価値があるのでしょうか?

 今回、骨董品を扱う「古美術八光堂」の酒本耕佑鑑定士に、黄金の茶道具を見てもらいました。

 酒本鑑定士:「存在感がすごいですね」「(Q.黄金の茶釜というのは驚きはありますか?)我々でも、あまり見る機会の非常に少ない品物だと思います」

 実物を前に酒本鑑定士が注目したのは、細かく施された細工です。

 酒本鑑定士:「今は、この彫りの細かさを見ている。ここまで細かく作られるというのは、非常に珍しい。大変すばらしい品物。時代背景の話からすると、安土桃山時代、それこそ織田信長や豊臣秀吉がいた時代。こちらですね、紗綾(さや)形といいまして、この紗綾形の紗綾、桃山時代に中国から渡ってきた織物の名称なんですけど。その時に使われた模様が、この模様になりますね」

 果たして、その価値は…。

 酒本鑑定士:「金の価値だけで考えると、だいたい1億円弱になるという見立て。実際に藤堂家から伝わってきた品物として考えると、その倍以上の価値はついてもおかしくない品物。さらに、それが豊臣秀吉から下賜(かし)を受けた品物というのが真作であれば、その何倍にも膨れ上がってもおかしくない。本当に国宝級の品物になるんじゃないか」

■3億円の落札予想 中国人が狙う?

 国宝級の可能性を秘めた、藤堂家に伝わる黄金の茶道具。オークション会社の落札予想価格は1億5000万円~3億円。オークションを取り仕切る一方で、倉田社長はこんな思いを吐露します。

 倉田社長:「世界的にも、日本の歴史びいきの世界の富裕層がいっぱいいるので。こういう品物が出ると、中東、ヨーロッパを含めて、またアメリカ、特に中国とか、アジアも含めて買いに来る可能性がある。本来であれば、こういうものは日本の中で、きちんと受け継いでいくのが本来の姿。できれば日本のどなたか、豊臣秀吉のゆかりなのか、藤堂高虎のゆかりなのか含めて、日本の美術館のどこかにこれが収まっていくと、本当は理想的かなと思う」

(「グッド!モーニング」2023年5月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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