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【新型コロナ5類へ】兵庫県のキャンプ場にぎわう“3密回避”でブーム 平日使い放題「サブスク」も
新型コロナの感染症法上の位置づけが、ゴールデンウィーク明けに「5類」に変わり、大きな転換点を迎えます。コロナ禍で大きな打撃を受けた観光業ですが、『3密を避けられる』と、アウトドアブームが広がりました。どんな影響が出ているんでしょうか。(取材・報告=佐藤翔平記者)
兵庫県養父市からお伝えします。きょう「みどりの日」は、天気に恵まれて絶好のレジャー日和で、雄大な自然が広がっています。手前にはテントを張っている方の姿も見えます。
私が今いるのは「若杉高原おおやキャンプ場」という場所です。GWということもあり、5月3日、4日、5日と予約は一杯になっています。
コロナ禍は、度重なる移動制限に厳しい感染対策と、観光業にとっては大変なことばかりでしたが、「3密」を避けられることから、アウトドアブーム、キャンプ場がブームとなりました。
もともとの本業は、ここはゲレンデ、スキー場なんです。
スキー場は、コロナ前から雪不足などで売り上げが大きく落ち込んでいて、3年前のシーズンは、わずか7日間しか営業できなかったそうです。
そこにコロナの移動制限、さらに追い打ちをかけるように燃料費や電気代の高騰と、経営を圧迫する事態が次々と起きています。
コロナ禍で注目されたのが「事業の多角化」です。このキャンプ場は、冬のスキー場と、春から秋のキャンプ場の両面で経営することによって、コロナ禍でも黒字化に成功していたということです。
ただ、キャンプブームで起きたことがもう1つあって、それは「キャンプ場の戦国時代」です。
新しいキャンプ場が次々とオープンし、お客さんの奪い合いが激しさを増しています。
若杉高原おおやキャンプ場の西田史哉さん「たいへん多くのお客さんに来ていただいて、うれしく思っています。ここは冬場はスキー場ということで、サマーゲレンデで夏スキーだったり、ソリ遊びやトランポリンも出来るので、お子様にも喜んでもらえることも多いです。それがファミリー層の増加につながっていると思います。周りが大自然に囲まれていて、星がすごくきれいに見える地域ですので、星空を見に行くツアーなども行っています」
こうした強みが大事になってきますが、コロナ禍で先手を打って出た策が「サブスク」なんです。
兵庫県の但馬地域などを中心とした7つのキャンプ場が、平日に使い放題になるサービスを開始しました。
例えば、こうのとり但馬空港の敷地内にあるキャンプ場では、間近で飛行機の離発着が見えるんですが、特色あるキャンプ場を一緒に売り出していくことで、お客さんを確保するとともに、平日の利用率アップにも取り組んでいます。
コロナ禍を経て、コロナで苦しんだ、その後にも大変な試練が待っているということで、観光業は新たな工夫が求められています。
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