「初心者で意外な大ジャンプ」人気高まるトランポリン 一方事故も…消費庁「運営者も利用者も“危険性”認識しておらず」|TBS NEWS DIG
子どもから大人まで、レクリエーションとして人気が高まっているトランポリンを楽しめる施設で事故が相次いでいるとして、消費庁は注意を呼びかけています。
誰しもが一度はあこがれる宙返り。「空中での感覚」を養うことができるとして、スポーツのトレーニングにも使われるトランポリンですが、近年はレクリエーションとして人気が高まっています。
神奈川県の施設では、学校帰りの子どもたちが元気よく遊んでいました。
中学生
「楽しいです」
小さな子どもも楽しめるトランポリンですが…
消費者安全調査委員会 中川丈久委員長
「危険と隣り合わせであるトランポリンパーク等の施設について、施設運営者も利用者も危険性を認識していない」
きょう、消費者庁はトランポリンを楽しめる施設で事故が相次いでいるとの報告書を発表しました。宙返りをしようとしたり、複数人でトランポリンを利用したことで大けがをしたケースもあるということです。
実際に記者が体験してみると…
記者
「簡単な力で思ったより跳ねますね」
初心者でもかなり高くジャンプできています。
施設のオーナーによれば、宙返りなどのジャンプの“あと”に危険があると言います。
ピーストランポリンジム寒川 大久保雄右代表
「自分の足からまっすぐ降りられる能力がないと、(頭と膝が)いっちゃったりとか」
こちらの施設では、利用者に安全にトランポリンを楽しんでもらうため、「宙返り許可制度」を導入。基本的な技能が身に付いている人にだけ「宙返り」を許可しています。
「宙返り」の他にも危険な行為が…
ピーストランポリンジム寒川 大久保雄右代表
「お子さんは特にやりたくてしかたがないので、もうどこからでも割り込んできちゃうので」
複数人で1つのトランポリンを使った場合も危険があると言います。
それを実験したのが、こちらの動画。人がジャンプしているところにボールを落とすと、ぴったりとタイミングがあった時、かなり高く跳び上がっているのがわかります。1つのトランポリンを複数人で跳ぶと、他の人のジャンプの反動で想像していたよりも高く跳んでしまうことがあるのです。
現在、こうしたトランポリンを楽しめる施設だけを対象にした法規制などはなく、対応は現場に任されています。
ピーストランポリンジム寒川 大久保雄右代表
「ガイドラインがあれば、ただ儲かるからみたいな感じで始めてしまう方が減るのかなとは思いますので、安全に楽しんでもらえるのが一番こちらとしては嬉しい」
消費者庁は、安全な跳び方を指導してくれる施設を選ぶなど、利用者にも注意を呼び掛けています。
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