「エレベーターに乗れない」車いす女性訴え 「優先」→「専用」改め…ド派手な装飾に(2023年4月19日)
車椅子やベビーカーの利用者が「エレベーターになかなか乗れない」と声を上げるなか、商業施設が導入した“あるエレベーター”が注目されています。
■動画に“波紋” 車椅子利用者が取り残される
さしみちゃん：「怒っているというより、すごくつらいですね」
こう話すのは、先天性の骨の障害で、車椅子生活を余儀なくされている、さしみちゃんです。
彼女がSNSに投稿した動画が波紋を広げています。
撮影されたのは、都内にある駅の構内です。エレベーターには体が不自由な人を優先するポスターがあります。しかし、他の人が次々と乗り込み、扉は閉まってしまいました。
さらに、別の動画では、彼女以外にも車椅子利用者がいるにもかかわらず、譲ってもらえず2人は取り残されてしまいます。
さしみちゃん：「私以外の車椅子ユーザーの方、もしくは誰しもが、あす何かの事故で障害を負ってしまう可能性は本当に大いにあります。一時的に体調が悪いとかでしたら、全然問題ないと思いますが。まずは他の選択肢が取れる人、階段、エスカレーターが使える人に関しては、そちらを使っていただきたい」
■博多駅に…ド派手「専用」エレベーター導入
車椅子利用者などがエレベーターに乗れない問題。博多駅の商業施設で先月、導入された対策が注目されています。
床や扉、周囲の壁に至るまで全面ピンク色にラッピングされたエレベーター。
ドアには車椅子やベビーカー利用者などのピクトグラムと「専用」の文字が大きく表示されています。
以前は「優先」エレベーターとして設置していましたが、検討を重ねた結果、車椅子利用者などの「専用」に改め、一目で分かるド派手な装飾に踏み切ったといいます。
さしみちゃん：「（こうした専用エレベーターが）設置されたというのは大きな一歩になってくる。困っている人は全国にいますし、一人ひとりの意識が変わっていくという広がり方をするといいなと思います。安全に確実に移動できるような世界になってほしい」
（「グッド！モーニング」2023年4月19日放送分より）
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