【渋谷区“クロムハーツ強盗”】指示役とみられる男2人を逮捕 少年「“孫悟飯”と名乗る人物に脅されていた」
先月、東京・渋谷区のアクセサリー店で起きた強盗事件で、警視庁は18日、関与したとみられる23歳の男2人を逮捕しました。こうした中、すでに逮捕されている19歳の少年が「“孫悟飯”と名乗る人物とやりとりして、脅されていた」と話していることが、新たに分かりました。
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18日午前、強盗事件に関与したとみられる奈良幸晃容疑者（23）が、警視庁の捜査員に連れられ、自宅から出てきました。奈良容疑者は抵抗することなく、車に乗り込みました。
そして、同じ事件に関与しているとして逮捕された石原信也容疑者（23）の姿もありました。石原容疑者は、捜査員と話しているのでしょうか、時折、車の中で笑顔を見せていました。
強盗の疑いで逮捕された23歳の男2人が、関与したとみられているのは、先月、東京・渋谷区のアクセサリー店で起きた強盗事件です。この店では、高級アクセサリーブランドの「クロムハーツ」を扱っていて、現金約360万円や8000万円相当のアクセサリーが奪われたといいます。
防犯カメラの映像には、三重県に住む19歳の少年とみられる人物の姿が映っていました。すでに、少年は実行役として逮捕されていましたが、調べに対し、「石原容疑者から指示を受けた」と話しているといいます。
警視庁によると、指示役だったとみられている石原容疑者は、少年と地元で知り合ったといいます。
事件前には、次のようなやりとりが――
石原容疑者
「人が足りないから仕事をやらないか」
逮捕された少年（19）
「やります」
石原容疑者
「それなら上の人と話してくれ」
その後、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を使い、“上の人”とやりとりをしていたという少年。“上の人”について、人気漫画のキャラクター“孫悟飯”を名乗っていたといいます。
少年（19）
「“孫悟飯”と名乗る人物とやりとりして、脅されていた」
やりとりを繰り返すうちに、少年が仕事を断ると、“孫悟飯”を名乗る人物は「こっちは時間を使ってるんだ。お前の家族や住所は知っているぞ。彼女も全部分かってる。1000万円用意しろ」など身内を引き合いに出して少年を脅し、金銭を要求し始めたといいます。その後、金額はだんだん下がり、少年は最終的に50万円を要求されたといいます。
すると、石原容疑者から「助けてやるから東京に来い」といわれ、少年は上京したといいます。そして、石原容疑者から「渋谷のクロムハーツの店に強盗してこい」と強盗を指示されたといいます。
強盗事件を巡り、またしても浮上した、人気漫画のキャラクターの名前。警視庁は“孫悟飯”を名乗る人物の特定に向けても、捜査を進めています。
（2023年4月18日放送「news every.」より）
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