9歳孫とも連絡取れず･･･住宅火災で焼け跡から5人の遺体放火殺人事件の可能性も【解説】

9歳孫とも連絡取れず･･･住宅火災で焼け跡から5人の遺体放火殺人事件の可能性も【解説】｜TBS NEWS DIG

13日未明、青森・六戸町で住宅などが全焼し、焼け跡の住宅から5人が遺体で見つかりました。
警察は現場の状況などから放火殺人の可能性もあるとみて捜査しています。

■住宅火災で5人死亡住人以外の遺体も…

加藤シルビアキャスター:
まずこの火災について整理していきます。
・火の手が上がったのは4月13日午前1時頃
・青森県六戸町十文字利美さん（68）宅から出火
・近隣の車庫など合わせて3棟が全焼
・焼け跡から性別不明の5人の遺体が見つかる

焼け跡から見つかった遺体について、5人のうち4人は同居する家族ではないかとみられています。残る1人が、住人以外ではないかということで、警察は放火殺人も視野に捜査を進めています。そしてこの住人以外の遺体が容疑者の可能性があるとみているということです。

火災のあった住宅に住んでいた、十文字利美さんは8人家族で、次女の夫は出火当時、仕事で家にはおらず、十文字さん、16歳と13歳の孫2人は2階の窓から逃げるなどして無事だったということです。
十文字さんの母・妻・次女・9歳の孫の4人は現在も連絡が取れていないということです。

■火災現場の状況は? 近所に行方のわからない住人も

青森テレビ河村庸市キャスター:
火事が発生した時は、十文字さんは1階にいて、娘や孫などは2階で寝ていたとみられています。孫3人のうち2人は、火事に気づいて2階の窓から出て、隣接する倉庫の屋根をつたって逃げました。
現場で見つかった5人の遺体のうち4人は、十文字さんの娘と孫、そして妻と母親のあわせて4人とみられています。

残る1人の遺体について警察は、同居する家族以外で身元を確認中としていますが、現地で取材を進めると、近くの住人のなかで行方が分からない男性がいる、という情報もあります。警察は、放火殺人を視野に捜査していますが、同居する家族以外の遺体の身元、そして、死因などこれから捜査が進むものとみられます。

井上貴博キャスター:
周辺の状況ですがどのような街なのか、教えてください

河村キャスター:
住宅は広がっていまして、この火災が起きてからは静かな印象を受けます。

井上キャスター:
現場の住宅からかなり離れた場所に規制線が設定されています。

河村キャスター:
私がいる規制線から現場の住宅まで50メートルから100メートル近くはあるかと思うのですが、この集落一帯が規制線で閉ざされているという印象を受けました。

ホラン千秋キャスター:
近隣の方のお話しでとてもいい人たち、ご家族だった、という話があったのですが、近所トラブルなどは特に今のところ確認されていないのでしょうか

河村キャスター:
大半の方は、大変仲のいい家族、9歳のお孫さんは、近くの人たちにいつも元気に挨拶をしていた、と話しをしていました。確証は無いのですが、一部親族の方とのトラブルがあったのではないか、という話もありまして、そのあたりも今後、警察の捜査で明らかになっていくものと思われます。

■「屋根がどんとおちた、怖かった」通常より激しい火災

加藤キャスター:
住人以外の遺体が見つかったという点、そして現場の状況などから、警察は放火殺人も視野に入れている、ということです。

▼通常の建物火災より燃え方が激しい
・2階部分が焼け落ちている
・柱しか残っていない

近所の住民の方は「まっすぐ火が上がって屋根がどんとおちた、怖かった」と話しています。

星浩コメンテーター:
利美さんと、孫の2人が助かっていますので、事情はいずれ分かってくると思いますが、早く解決してもらいたいと思いますよね。